「御宿うみそらビーチサルサパーティ(Beach Salsa Party)」が5月19日、月の沙漠記念館(御宿町六軒町)前広場で開催された。(外房経済新聞)

 ラテンミュージックに合わせペアダンスを踊る参加者たち

 ラテンアメリカ諸国では音楽とダンスは日常的な楽しみとして生活の一部となっており、街角に音楽が流れ、それに合わせて人々が踊る文化があるという。メキシコのアカプルコ市、テカマチャルコ市と姉妹都市の関係にある御宿町でも、こうした「ラテンアメリカの慣習を定着できれば」という考えから企画された。

 当日は、いすみ市内で活動するサルサダンスコミュニティー「いすみ de サルサ 」協力の下、ダンス講師の大原亮子さんによる「サルサ(Salsa)」「メレンゲ(Merengue)」ダンスの体験レッスンが行われた。

 小さい子どもからお年寄りまで、さまざまな国籍の人もレッスンに参加し、海風を浴びながら「DJジアン カカズ」さんが選曲する陽気なラテンミュージックに乗せてサルサダンスを踊った。体験レッスンに参加しない来場者も楽しそうに眺める様子が見られた。

 広場にはペルー、アルゼンチン、キューバなどに由来する料理を提供するキッチンカーや屋台が並び、来場者はラテン料理を楽しんだ。

 訪れた東京在住の外国籍の女性は「日本に来て初めてこのようなきれいなビーチを見た。ダンスのイベントもとても楽しかった。またサルサを踊ってみたいので、機会があれば参加したい」と話していた。

 大原さんは「ここには生活の中に海があり、空がある。国籍や年齢を問わず、週末に朗らかにビーチの前で初夏の潮風を受け、ラテン料理を楽しんでいた。この様子は、本場のラテン諸国に通じるものがあった。ラテン業界26年にして、このようなすてきな場所でレッスンをすることができて、心から情熱があふれ湧く感覚だった」と振り返る。

「今回のイベントをきっかけに、御宿町の美しい海辺を守りながらも、多様な文化と人が交わるラテン文化が広がれば」とも。

 「いすみ de サルサ」メンバーの山崎理恵さんは「今は有志の小さいなグループだが、陽気なラテンミュージックに合わせて踊るのが好きな方人たちを、この外房地区で少しずつに少しづつででも増やせたら」と話す。