ゲーム作りのワークショップ「最強ゲームジャム」が4月27日〜29日、高松・「e-とぴあかがわ(高松市サンポート)で開かれた。(高松経済新聞)

 小学生から60代までチームになってゲームを作った

 ゲーム制作やゲームを題材にしたワークショップを行う団体「讃岐GameN(ゲーメン)」による同イベント。2020年に始まり、これまで「スタートとゴール」や「うつる」などのキーワードに基づいてゲームを作ってきた。今回は「1人ワンボタン操作で2人以上で遊べるゲーム」のテーマに沿ってマウスやキーボードのボタンを使うゲームをチームごとに作ったほか、新たにチームのゲームの広告動画制作のワークショップも行った。

 イベントには専門学生や社会人、小学生も参加。現役のゲームクリエーターやプログラマーも参加した。オンライン通話で東京情報デザイン専門職大学(東京都江戸川区)と中継をつなぎ、合わせて60人が参加した。

 1日目はアイデア出し、2日目はプロのクリエーターが加わってアイデアをまとめ制作を始め、3日目にゲームを完成させ、他チームのゲームをプレーした。紙飛行機を題材にした対戦ゲームやマナティーが魚を捕まえるリズムゲームなど内容は多岐にわたった。

 スタート時からイベントを監修するゲームエンジン制作会社「ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン」の簗瀬洋平さんは「できるゲームの練度が年々上がっている。短期間でゲームを作るゲームジャムは他の所でも行われているが、参加者の年齢層は大学生以上のことが多い。当イベントは小学生も参加して年齢層が幅広い。子どもたちも参加することで大人にないアイデアが生まれ、プロが子どもたちのアイデアを実現しようと取り組むのでユニークなゲームも生まれる」と話す。

 讃岐GameN代表の渡辺大さんは「今回ワンボタン操作と指定したことで、制作がシンプルになりグラフィックも凝ったものが多かった。操作もシンプルなので、子どもからお年寄りまで誰でも遊べるゲームを作れるのも良いところ」と話す。

 「当団体が作りたいのはゲームを通して人が集まる『団らんの場』。オンラインで世界中の人と一緒にゲームができる現代だからこそ、そこでなければできない体験をゲームを通してつくりたい」とも。