2022年11月に韓国、アメリカ、台湾で配信後、米Forbesが選ぶ「2022年最高の韓国ドラマ20」に選出され、韓国動画配信サービスWavveでも2022年有料加入者数第1位を獲得など、世界を熱狂させた韓国ドラマ「弱いヒーロー Class1」。本作が日本に初上陸し、5月27日よりHuluで一挙独占配信された(全8話)。本作の予告編や手に汗握るアクションシーンの動画、インタビューやメイキング映像などをまとめて4本ご紹介。

本作は、卓越した頭脳を持つも、学校内で執拗ないじめを受ける優等生ヨン・シウンが、初めての友達を得て、数多くの暴力に対抗していくという大人気WEBコミックが原作の学園アクションドラマ。主人公、ヨン・シウンを演じるのは、ボーイズグループ「Wanna One」出身で、ソロアーティストとしても高い人気を誇るパク・ジフンで、今回アクションに初挑戦した。共演には「百想芸術大賞」で、2021年の映画部門 男性新人賞を受賞したホン・ギョン、2022年の新人賞に揃ってノミネートされたチェ・ヒョヌク、シン・スンホ、イ・ヨンなど、次世代実力派俳優陣が集結した。

■パク・ジフン演じる優等生が理不尽な暴力に立ち向かう予告編

常に成績トップのヨン・シウンをねたみ、嫌がらせをする万年2位の同級生、チョン・ヨンビン(キム・スギョム)。彼は暴力に屈しないシウンに手を焼き、家出した若者たちで構成される裏組織のリーダーを務めるいとこのチョン・ソクテ(シン・スンホ)に協力を仰ぐも、あと一歩のところでアン・スホ(チェ・ヒョヌク)とオ・ボムソク(ホン・ギョン)が現れ、計画は失敗に終わる。そのことが組織のボス、キム・ギルス(ナ・チョル)の逆鱗に触れ、シウン、スホ、ボムソクは裏組織を敵に回すことに。

全8話で描かれるのは、いじめや暴力を通して浮き彫りになる、高校生たちのリアルな葛藤やヒエラルキーだ。予告編ではソクテに捕まり、5人に囲まれて絶体絶命となるなかで、冷静な状況判断と戦略により1人で立ち向かうシウンと、そんな状況にも臆することなく、華麗な回し蹴りで助けに入るスホやボムソクの姿が。しかし、失態を犯したソクテは、容赦ないギルスから示談金を持って来いと脅され、さらに組織に所属する家出少女、ヨン(イ・ヨン)の登場で、3人の友情にもほころびが見え始める。シウンの武器は己の頭脳だけだが、果たして起死回生の策は生まれるのか?本編への期待が高まる予告編となっている。

■代役なし!初挑戦とは思えないチェ・ヒョヌクの華麗なアクションシーン

シウンにとっては、初めて友達と呼べる存在になるアン・スホ。演じたチェ・ヒョヌクによる圧巻のアクションシーンを切り取った動画もチェックして。暴力に屈しないシウンに手を焼いていたチョン・ヨンビンが、ソクテに協力を仰いたことで、ついにシウンを追い詰めることに成功。シウンは、なす術もなく、ヨンビンらの一方的な暴力に耐え続けていたが、そこへ自由奔放だが義理堅いアン・スホが颯爽と現れ、ヨンビンに飛び蹴りを決める!

格闘技経験者のスホ役を演じるにあたり、アクションに初挑戦したヒョヌク。約4か月にわたる練習を積み、爽快でスピーディなアクションを披露した。見どころは181cmの長身を生かした足技の数々で、特にスホとソクテの息を呑む一進一退の攻防がしびれる。

チェ・ヒョヌクは、2021年にドラマ「復讐代行人〜模範 タクシー〜」の不良学生、「ラケット少年団」のバドミントンに青春をかける純朴な中学生役の好演で注目を集め、SBS演技大賞新人賞を受賞。BRAND CUSTOMER LOYALTY AWARD 2022では「最も影響力のある男性新人俳優」にも選定され、青春群像劇「二十五、二十一」でも人気を確かなものとした。本作のクリエイテブディレクターを務めたハン・ジュニ監督とは、2022年百想芸術大賞テレビ作品賞を受賞したドラマ「D.P. −脱走兵追跡官−」でもタッグを組んでいて、すでにシーズン2への出演も決定している。

■本作に懸ける熱い想いから無防備な笑顔まで、必見のメイキング&インタビュー映像

本日の配信を記念し、クランクイン前のキャストによる台本読み合わせ風景と、第1話、第2話の撮影現場の裏側を捉えたメイキング&キャストインタビュー映像も解禁された。メインキャストのパク・ジフン、チェ・ヒョヌク、ホン・ギョンの3人が初めて顔を合わせる台本の読み合わせでは、ジフンとヒョヌクが意気込みを語るなか、ギョンだけは「頑張ります……」と控えめにコメント。その姿はすでに、演じる内気なボムソクそのものだ。

続いて3人にそれぞれが演じるキャラクターについて尋ねると、ジフンは「シウンは頭を使って、ジャングルのような学校で生き残る頭のいい子です」と、ヒョヌクは「スホは天真爛漫で自由な性格です。退屈な学校生活の中でシウン、ボムソクに会い、友情を築いていきます」と語った。

国会議員の息子でいじめの標的になるオ・ボムソク役のギョンは「ボムソクのことはまだ研究中ですが、学生時代に誰もが持つ普遍的な感情を抱いている子だと思います」と分析。本作の特徴については「原作を読んで気になった部分がドラマでうまく表現されています」と手応えを口にすると、シウンも「原作よりリアルに描かれていると思います」と胸を張る。ヒョヌクは「原作では見られない内容をドラマで確認できます」と、それぞれがドラマならではの表現や内容になっていると自信を見せた。

撮影初日の現場を捉えた映像では「勉強は得意でしたか︖」という質問に、「1番でしたよ。後ろから(笑)」と茶目っ気たっぷりに回答するジフンの姿や、劇中ではシウンに嫌がらせをするチョン・ヨンビン役のキム・スギョムとジフンが仲良く談笑する光景も。撮影の裏側では、仲良しな2人の姿に思わずほっこりする一幕になっている。

また、第1話の見せ場の1つである、スホと野球部とのアクションシーンのリハーサル風景では、入念な段取りの様子が収められているし、裏組織のリーダーであるチョン・ソクテ役のシン・スンホとジフンとのアクションシーンでは、2人の喧嘩を見学に来たというイ・ヨンの姿も。撮影前に意気込みを聞かれたジフンは「シウンは怖がらないよ」と言いながら、わざとらしく手を震わせて見せるなど、終始リラックスして撮影に臨んでいる様子だった。

まさに、今後の韓国ドラマ界を担う、注目の若手監督や俳優陣で贈る「弱いヒーロー Class1」。この機会にそれぞれの動画をチェックしつつ、本編を存分に楽しんでいただきたい。

文/山崎伸子