「五等分の花嫁」の春場ねぎの同名コミックを、「TIGER & BUNNY」のさとうけいいち監督と「アークナイツ」シリーズのYostar Pictures制作でテレビアニメ化した「戦隊大失格」。毎週日曜日の16時30分からTBS系列で放送され、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて配信中の本作は、毎週訪れるまったく先の読めないストーリーテリングで話題沸騰。日本はもちろんのこと、海外のアニメファンからも今後の展開に大きな注目が集まっている。

そんな本作の第1話から第4話までが、4月28日(日)の18時よりYouTubeチャンネル「フル☆アニメTV」にて無料公開されることが決定。そこで本稿では、まだ本作を観ていないという人のためにこれまでのあらすじを振り返りながら、公式ハッシュタグ「#アニメ戦隊大失格」や各話指定ハッシュタグ「#アニメ戦隊大失格同時再生」「#進め戦闘員D」「#いつか悪の花は咲くだろう」に寄せられた熱い感想コメントと共に、本作の魅力に迫っていきたい。

■驚きの設定に虜になる視聴者が続出!異色のアンチーヒーローアニメが爆誕

毎週日曜日に繰り広げられる“日曜決戦”と称する怪人たちと竜神戦隊ドラゴンキーパーとの存亡をかけた戦い。多くの観衆たちが大戦隊の勝利を信じて戦いのゆくえを見守るなか、強力な秘密兵器を駆使してドラゴンキーパーを追い詰める怪人たち。絶体絶命のピンチに陥ったドラゴンキーパーは、地球と人々を守るために何度でも立ち上がる。“神具”を駆使して怪人を撃退し、見事に勝利をもぎとる。こうして、13年間にわたって地球の平和は守られ続けてきた。

…という胸熱な戦隊ヒーローバトルは、実は全部“茶番劇”だったという種明かしから始まるのが、この「戦隊大失格」。とうの昔に怪人たちのアジトは陥落し、怪人幹部たちは全滅。残された下っ端戦闘員の“ダスターズ”は、大戦隊と秘密の協定を結ぶことになった。それは「毎週末に地上侵攻を行い、破れ散る」こと。この決まりきった日常に嫌気が差し、立ち上がるのが本作の主人公である戦隊員D(声:小林裕介)。そう、本作はヒーローの活躍を描くのではなく、“やさぐれ怪人”が下剋上を目論むアンチヒーローアニメなのだ。

「戦隊も、怪人も、どっちも意味の違う“ヴィラン”だという構図だ……戦闘員さんたちが、一番の被害者って、結構な狂気かも……」
「『勝って当たり前』『負けて当然』のヒーローショー。優越感と劣等感が入り混じる茶番劇に反旗を翻すなんてただのバカ。しかし、そんな熱いバカこそ世間が求める“正義“なのかもしれない」

第1話の放送時から、公式ハッシュタグに寄せられた感想コメントには、これまでにないような世界観の設定に一瞬で引き込まれる視聴者が続出していることが確認できる。もちろんこの独特の設定を知っている原作ファンや、さとう監督作品のファン、目の肥えたアニメファンからも、作品としてのクオリティの高さに太鼓判をおすコメントが相次いでいる点は見逃せないポイントだ。

「当方タイバニ狂いの過去があるため出だし早々にテンション最高潮になった。今回はヴィラン目線ということで更にワクワク!こんなの面白いじゃんよー来週からも楽しみ」
「原作を読んでる時に脳内で再生される声と同じで、流石だなと思いました。」
「周到に用意された正義、あらかじめ決められた結末へ向かった怪人との戦闘って導入の作品だから、絵コンテや撮影効果と本編を並べる映像が”作り物の世界”とマッチしている感じで面白い。」
「思ってたよりも全然面白い!」
「原作1話をぴったりアニメ1話でやったか。えぐいくらいにグリグリ動いてたな。あと瞳の光が相変わらず強い。敵キャラはみんな目が死んでる」
「CGらしい質感の良さとCGらしからぬフォルム変化の優しさが同居してて美しいカットです……」

■“やさぐれ怪人”が大戦隊の本部に潜入!

“協定”に抗って日曜決戦の最中にレッドキーパー(声:中村悠一)に立ち向かった戦闘員Dは、大戦隊を壊滅させるべく人間の青年に擬態して大戦隊候補生の入隊試験を受けることになる。そこで出会ったのは、イエロー部隊従一位の錫切夢子(声:矢野優美華)と謎めいた戦隊員の桜間日々輝(梶田大嗣)。

第2話で戦闘員Dは擬態する能力を使って日々輝になりすまし、レッドキーパーに近付くためにレッド部隊の隊員たちが集まるレッド駐屯地に潜り込むことに成功。そこでレッドキーパーの変身前の姿である赤刎創星の顔を初めて知るのだが、夢子に怪人であることがバレてしまう。すると夢子は、戦闘員Dに対して思いも寄らぬ提案を持ちかけてくる。「一緒に大戦隊をぶっ潰そうよ」と。

戦闘員Dが大戦隊に歯向かったことで、大戦隊側は怪人のアジト=浮遊城にブルー部隊の隊員を常駐させることを決める。そんなドラゴンキーパーの本性が次々と垣間見える第2話では、
「ドラゴンキーパーこっわ」
「てか戦隊が八百長や恫喝しててもうチンピラなんだが」
「正義のヒーロー側の顔してねーよw」
「本当に正義のヒーローが言うことなのか…こわ。城で監視までされるのかなりキツイよなぁ。。」
「力関係理不尽だな〜」
と、ヒーローアニメでは絶対に見られないようなコメントが次々と飛びだす事態に。

そして第3話では、日々輝にも正体がバレてしまう戦闘員D。それでもなぜか入隊試験に合格したことを日々輝から告げられる。そんななか、夢子から大戦隊の弱点を聞いた戦闘員Dは、彼らが怪人を倒す時に使う“神具”を盗みだすべく、今度はレッドキーパーに変身する前の創星に擬態。レッド駐屯地へと侵入を試みるのだが、そこでレッド部隊正三位の朱鷺田隼(声:吉野裕行)に正体を見破られてしまう。

なんとか難を逃れた戦闘員D。ところがその目の前に立ちはだかる本物のレッドキーパー。ついに訪れたレッドキーパーとの真っ向からの対決に公式ハッシュタグでは、「一方的な展開ではあるけど、戦闘シーンの見せ方もカッコよかった!!Dはマヌケなところがありつつ、最後に一矢報いた展開が激アツ」「戦闘員Dがレッドに立ち向かう姿は格好よかったな!」と大盛り上がり。

ところがその直後、戦闘員Dはまさかの爆死。殺されても何度も復活できるのが怪人の特徴ではあるが、今回ばかりはそう簡単にはいかなそうな予感。主人公がいきなり死ぬというまさかすぎる展開に、視聴者からも驚きの声が相次いでいる。

「えー!?かなり意外な展開!戦闘員Dはまじで退場しちゃったのかな!?予想外のストーリーで何が起こるかわからないワクワク感がすごく楽しい!」
「やっとリアタイできたー!って思ったら主人公D爆発しちゃったんですけど……えっ、爆発し……あのブルーの武器は本当に本当に????」
「この、先が読めない展開。ワクワクが止まらないね。早く来週ならないかな笑」
「Dくんがどうなるのか気になりすぎる」
「まってDこれで終わりってこと?ヤバいねえはやく来週」

はたして、この先戦闘員Dにどんな展開が待ち受けているのか…。

「個人的に、良い意味で闇に触れる設定というかタブー的な要素を組み込んだ作品が好きなのもあるんで『戦隊大失格』は、どストライクなんですよね。アニメ全話が終わり次第に原作購読するくらいの気持ちになってます。」
「この後のレッドキーパーの所業、めちゃくちゃ引くからすごい楽しみ。早くバックボーン知りたい。原作もう明かされてるのかな」

このように、原作へ興味津々の視聴者も少なくない。アニメで毎週日曜日が来るのを待つのもよいが、どうしても気になって仕方がない人は原作コミックスを先に読むというのも本作の楽しみ方の一つだろう。アニメでは描ききれない登場人物のちょっとした思惑がわかるだけでなく、アニメならではの脚色の見事さにも唸ること間違いなし。どちらもそれぞれ異なる魅力を備えているので、アニメと原作で2倍楽しめるはずだ!

■個性あふれるキャラクターたちが次々と登場!

主人公の戦闘員Dを筆頭に、登場するキャラクターたちの個性がとにかく強い。そんなところも本作の魅力の一つだろう。第3話までに登場したキャラクターのなかではやはり戦闘員Dと錫切夢子が大人気のようだ。

「見れば見るほどDを応援したくなるなぁ」
「頑張れ!戦闘員D!!」
「たまにはあっても良くないか?怪人が勝つ展開 きた… 」
「小林裕介さんの声が好き」
「夢子さん、可愛いけど、ミステリアスで少し怖くて、でも、そこがまた魅力的なんだよなー」
「錫切さんが妖しい女過ぎて気になる」
「錫切夢子の可愛さにある訳アリ感というか未知数な雰囲気がもう好きです…ダークヒロイン感あるから余計に良き…」
「夢子ちゃん流れるように首切る笑」

そして、“正義の味方”のはずなのにどこか悪役っぽさが全開のレッドキーパー/赤刎創星については、「レッドキーパーのCV:中村悠一さんが普段の話し方と戦隊モノ独特の大袈裟な喋り方と身振り手振りを使い分けててそれだけでもう!!イケボで!!もう!!」
「中村悠一という圧倒的正義側の声なのに全然正義感がないのがすげえわ‥」と、ボイスキャストの中村悠一とのギャップに盛り上がる声が目立つ。

ほかにも桜間日々輝の影を帯びた明るさにミステリアスな魅力を感じたという声や、“雑魚キャラ”っぽさがどこか愛らしい戦闘員たちにハマる人も。また、第3話で戦闘員Dを追い詰めた朱鷺田隼をはじめ、物語が進むにつれてさらに個性の強いキャラクターたちが続々登場。いずれも超豪華な声優陣たちが声を吹き込んでいるので、要注目だ!

■ハイクオリティなOP&EDも観逃せない!

本編もさることながら、OPとEDも必見。第1話のEDでは本作のメイキング映像が流れ、「エンディングの線撮から完成画面までを流す映像は、"裏側"を見せてくれたようで粋な計らい」という声が寄せられるなど大きな話題を集めることに。

そして第2話からは、キタニタツヤが歌うOP主題歌「次回予告」とナナヲアカリが歌うED主題歌「正解はいらない」が流れ、一気に作品の雰囲気が確立。さらなる盛り上がりを見せている。

昨年テレビアニメ「呪術廻戦 懐玉・玉折」の主題歌「青のすみか」で大ブレイクを果たしたキタニは、この「次回予告」という楽曲について「生きていく上である程度年齢を重ねると、未来へのビジョンがどんどん『予想できる』ものになっていってしまう感覚があります。そんな中でも少しずつレールからはみ出してみっともなく足掻くことを、どうにか肯定したいがために作った歌です」とコメントを寄せている。

アーティスティックなOPアニメーションに乗せて流れるこの楽曲を聴いた視聴者からは、
「キタニタツヤ氏の曲に乗りOPムービーが本作の深さが凝縮されてるね」
「めちゃくちゃOP映像良きじゃないですか〜ぐわぁぁたぎるー!!!」
「OP曲も映像もめっちゃいい!!やっぱ世界観あるなぁ」
「OPカッコ可愛いな〜あとで配信で無限リピートしよ」 など絶賛の嵐。

さらにナナヲアカリの歌う「正解はいらない」が流れるEDアニメーションでは、かっこいいギターロックナンバーに乗せて戦闘員やドラゴンキーパーたちがキレのあるダンスを披露。

「やっぱ戦隊モノはエンディングダンスだよな」
「まってED踊るのwwwwwwww」
「"皆踊るよ"なEDはけっこうクセになりそう」
「ナナヲアカリさんの『正解はいらない』 歌声も相まって ぬまってしまう頭から離れんし EDの時だけヒーローも戦闘員も仲良し」
と、こちらもあまりに本編からかけ離れた雰囲気やそのシュールさにどハマりする声が鳴り止まない。

隅々まで見どころしか詰まっていない「戦隊大失格」は、毎週日曜日の16時30分からTBS系全国28局ネットで放送中。また、ディズニープラスでは各回の放送終了後から見放題で独占配信がされており、第1話から第4話は4月28日(日)の18時よりYouTubeチャンネル「フル☆アニメTV」にて無料公開。観逃してしまった人はもちろん、何度も観たいという人も、これまでのエピソードを一気におさらいするならこのゴールデンウィークが絶好のチャンス!ここからさらに予想外の展開が連続する「戦隊大失格」を、たっぷりと楽しもう!

文/久保田 和馬