舘ひろし&柴田恭兵が主演を務める人気シリーズの8年ぶりとなる最新作『帰ってきた あぶない刑事』が、5月24日(金)より公開となる。5月3日には、横浜赤レンガ倉庫を背景に海沿いでのレッドカーペットイベントが行われ、シリーズの聖地とも言える場所に舘と柴田をはじめ、浅野温子、仲村トオルが降臨。約200名にも及ぶ“あぶ刑事”ファンが集結するなか、メンバーが晴れやかな笑顔でカーペットを歩いた。

1986年のテレビドラマ放映開始から38年。軽妙なトークと激しいアクション、他の刑事ドラマとは一線を画すオリジナルな世界観で数多くのファンを魅了し愛され続けてきた「あぶない刑事」が、2016年公開の映画『さらば あぶない刑事』から8年の時を経てスクリーンに復活する。横浜港警察署捜査課の刑事であるタカ(舘)&ユージ(柴田)の最強バディの破天荒な活躍を描く本シリーズ。最新作となる本作では、刑事を引退後、ニュージーランドで探偵をしていた2人が横浜に帰還。タカ&ユージ、どちらかの娘?という可能性のある彩夏(土屋太鳳)から、母親捜索の依頼が舞い込む。

この日はまず、毎年約30万人が殺到する、横浜市が誇るビッグイベント「ザよこはまパレード」に舘と柴田が参加。横浜の街で、オープンカーに乗って凱旋パレードを行った。その後、象の鼻防波堤でのレッドカーペットに舘と柴田、浅野、仲村が姿を現すと、いまかいまかと待ち受けていた“あぶ刑事”ファンは「キャー!」と大熱狂。舘と柴田のクールな一挙手一投足に「かっこいい!」と声援が飛び交うなか、それぞれがうれしそうな笑顔を弾けさせながらレッドカーペットを闊歩した。写真撮影や握手に応じる真摯なメンバーの姿に、終始会場も大喜びだった。

長年、横浜を舞台にあらゆるドラマを繰り広げてきた“あぶ刑事”メンバー。おなじみのテーマソングが流れるなか、ステージに上がった舘は「横浜に帰ってまいりました!」と宣言。会場からは「おかえり!」と声がかかり、舘は「温かい出迎えをしていただき、言葉にありません」と感謝を述べた。

柴田は「セクシー、大下です」と名セリフをお見舞いつつ、「『あぶない刑事』の舞台が横浜でよかったなと今日、しみじみ思いました。暑い中でずっと待っていてくださって、本当にうれしかったです。横浜、大好きです」とこちらも帰還に感無量の面持ちを見せ、大きな拍手を浴びていた。

タカ&ユージの元同僚にして親友の真山薫を演じ続けている浅野は、「久しぶりの横浜ですが、私はいつも人質になってばかりいるので、横浜は屋内で縛られていることが多かった」と当時の撮影を振り返って、会場も大笑い。黒のゴージャスなドレス姿で「今日はヒールが高くて…」と舘の腕を頼りにしながら、「こうやって横浜の外で、皆さんと会えたことは本当にうれしいです。ありがとうございまーす!」とお茶目な笑顔を弾けさせていた。

横浜港署“三代目”捜査課長で、タカ&ユージの前では永遠に後輩キャラとなってしまう、町田透役の仲村は、「38年前、昭和61年に、この街で、僕が初めて出演する連続テレビドラマの撮影が始まりました」と切りだし、「まだ誕生日前だったので20歳でした。ピチピチでした。いまもハートはピチピチなんですが、この街の皆さんに支えられて、とてもありがたいテレビドラマデビューになったと思っています」と心を込めていた。

さらに周囲を見渡した舘は、「僕らがここで撮影をし始めた時は、もちろんベイブリッジもありませんでしたし、どんどん活気のある街になってきましたね」とにっこり。柴田は「僕が横浜の街を一番走り回った役者だと思います」と目尻を下げて歓声を浴びながら、「いろいろなところを走り回りました。その時には街の人たちがとても撮影に協力してくれて、いつも温かく見守ってくれていたのをよく覚えています」と感謝を述べた。仲村は「新しい建物は増えましたが、いい雰囲気を保っているなと。恭兵さんが日本一、横浜を走り回った俳優とおっしゃいましたが、僕は横浜で一番、舘さんと恭平さんに飯をおごってもらったことのある俳優だと思います。ほとんど財布を持ったことがありませんでした」と青春時代を過ごした街だと楽しそうに話していた。

最後に舘は「今回の『あぶない刑事』はいままでと違って監督が若い監督で、新しい『あぶない刑事』になっていると思います。若い人にも十分、ご覧になっていただけると思います」とメッセージ。柴田も「すごくワクワクしています。自信があります!」とニヤリとし、「老けましたが、年相応に本当に頑張りました。ぜひ『あぶない刑事』を観たことがない方がいたら、ぜひ観てください。とてもステキなかっこよくて、120点満点の出来だと思っています。ぜひ映画館に足を運んでください」と力強く呼びかけていた。

取材・文/成田おり枝