タカ&ユージの最強バディが8年ぶりにスクリーンに復活!映画『帰ってきた あぶない刑事』の初日舞台挨拶が5月24日、丸の内TOEIにて開催され、最新作を堪能し興奮冷めやらないあぶ刑事ファンの前に、舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳、ベンガル、長谷部香苗、原廣利監督が姿を見せ、感謝の想いを伝えた。

1986年のテレビドラマ放映開始から38年。ドラマ&映画史に数々の伝説を残してきた「あぶない刑事」シリーズ。軽妙なトークと激しいアクション、オリジナルの世界観で数多くのファンを魅了し愛され続けてきたシリーズ最新作がド派手にスタイリッシュにパワーアップし令和に甦った。

「おかえりー!」の声が鳴り響く場内を見渡し「映画はお客さんが入らないと意味がない。こんなにたくさんのお客さんに来ていただいて、こころからうれしく思っています」と感謝した舘。舘のコメントを隣で聞いていた柴田は「みなさんがうっとりした顔を見て安心しました」と、ダンディ鷹山に向けられたファンの視線に触れ満面の笑みを浮かべる。舘と柴田がしゃべるたび、動くたびにファンの歓声が上がる様子を見つめ、浅野は「いままでにない盛り上がり。外にも人がすごかった!」と映画館の外に詰めかけたファンの多さにびっくりしたと明かしていた。

前作から8年。久しぶりの現場を振り返り「一番緊張したのは衣装合わせの時」と話した長谷部はスタッフと挨拶した瞬間に「絶対面白い作品になる!」と確信したそうで、舘と柴田が現場入りした際に自身の気持ちが高まったとし、「その心境が瞳ちゃんのシーンに使える気がしていました」と舘と柴田の存在が役作りに反映できたと語った。

長年愛されるシリーズに若いスタッフが参加した本作。プレッシャーは大きかったとしながらも原監督が「SNSなどの感想では、いままでの『あぶ刑事』と同じで、アクションがすごい、やりとりが面白いというコメントが寄せられていて。安心しました」と安堵すると、会場から大きな拍手が贈られていた。

映画公開まで宣伝活動に励んだ舘と柴田。一緒にいた時間は100時間と告げられると「もう夫婦みたいな感じでした」とニッコリの柴田。舘が「インタビューなどで訊かれる質問は大体同じ。だけど、恭様と2人だと気持ちがフレッシュになって同じことでも答えられるんです」と、マンネリ気味の質問でも楽しく対応できたと笑い飛ばすと浅野が「昔より我慢するようになったよね。前はすぐに飽きちゃって、勝手なこともしてたし(笑)」と暴露。真面目になったのかなと思いながら二人の宣伝活動を見守っていたという浅野の言葉に柴田は「着ぐるみとかを相手に取材をしました。楽しかったですよ」とニヤリとすると、会場からは「お疲れ様!」との言葉とともに労いの拍手が湧き起こっていた。

舘と柴田が夫婦のようだったとのコメントを受け仲村が「僕は、3年くらい前から、2人の愛の結晶だっていうようになっていて」と切り出し、今回の2人があまりにも仲のいい夫婦のように見えたことで「歳の離れた弟か妹が出てくるんじゃないかという気がしました」と2人の仲睦まじい様子を例え、笑いを誘う場面もあった。

イベントではタカ&ユージのような唯一無二のバディの存在がいるかとの質問に答えるコーナーも。「高校くらいから一緒にいる親友がいます。でも、一般人だからみんな知らないよね」と苦笑いの舘。柴田は「妻です」とだけ答えると、会場は黄色い歓声でいっぱいに。浅野も舘と同様「一般人なので、みなさんは知らないと思います」とコメントしたが、仲村が「学生の友達ならこの人、役者なの友達ならこの人とか、3人の家族と二匹の犬とか各方面に唯一無二の存在がいる」と回答すると「それは唯一無二って言わない!」と鋭くツッコミを入れる。浅野のツッコミにタジタジになる仲村に「おかしい!おかしい!」と言い始めた舘と浅野の姿に柴田はニヤニヤ。すると仲村は「いつも四番目に答えるこっちの気持ちも分かって!散らかったものを拾い集めてどうまとめようかってなってるんだから!」と38年変わらない立場で3人のフォローをする自身の立場を嘆いたが、シリーズではすっかりお馴染みの構図のため、キャストもファンも大喜びで笑い転げていた。

フォトセッション後に降壇したが、舘と柴田は再びステージに登場し、改めて感謝の言葉を伝える。最後は2人でガッチリとハグ。そんな2人の姿に、「大好き!」「タカ&ユージ最高!」などのかけ声も止まらず。大きな拍手もなかなか鳴り止まない熱気に満ちたイベントとなった。

取材・文/タナカシノブ