SixTONESの京本大我が主演を務め、古川琴音が初の恋愛映画のヒロインを演じる映画『言えない秘密』が6月28日(金)より全国公開。京本と古川による本編映像やピアノ連弾シーンのメイキングが解禁された。

本作は『映画鈴木先生』(12)、『俺物語!!』(15)、『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』(17)などの話題作を手掛けてきた河合勇人が監督を務めるラブストーリー。過去の出来事からトラウマを抱えた音大生、湊人(京本)は、どこか謎めいた雰囲気のある雪乃(古川)が奏でるピアノの音色に導かれ、運命的な出逢いを果たす。自然と惹かれ合い、雪乃の天真爛漫なキャラクターと心動かすピアノ演奏は、湊人が抱えるトラウマを癒し、やがて2人で過ごす日々は愛おしくかけがえのないものになっていく。しかし、ある日突然雪乃は湊人の前から姿を消してしまう。


全国公開を明日に控えるなかで解禁されたのは、劇中でも重要なシーンの本編映像と、京本と古川による連弾シーンのメイキング映像。各種媒体でのインタビューやイベントで宣伝活動をしてきた京本と古川が揃って頑張ったポイントとして挙げるのがピアノの演奏シーン。2人ともソロで“音大生”としてレベルの高いピアノ演奏を求められるだけでも大変な中、互いの呼吸を合わせる必要のある連弾シーンは、技術的な大変さに加え、物語的にとても大事なシーンとあって、役として感情を乗せながら演奏する必要があり、並々ならぬ気合いを入れて撮影に臨んでいる。解禁された映像には、その思い入れ強い連弾シーンのひとつでもある、2人の初めての連弾シーンが収められている。

舞台は、湊人の自宅に併設された父(尾美としのり)が経営するカフェ、ポロネーズ。まずは雪乃が単独でショパンの「華麗なる大円舞曲」を弾き始め、湊人に演奏に入ってくるように促すところから始まる。海外留学でトラウマを抱え、ピアノと距離を置こうとしていた湊人は、最初はその誘いに応じないが、楽しそうに演奏する雪乃に根負けし、やがて横に座り、鍵盤に指を落とす。元々、雪乃が奏でるピアノの音色に湊人が導かれるという形で出会った2人。初めて音を重ねたにも関わらず、その相性の良さは一目瞭然。時に視線を合わせ、指が触れ合う瞬間もありながら、奏でられる軽やかで力強い音色は、観ている側にも心地よく響き、雪乃だけでなく湊人も心から演奏を楽しんでいる様子が感じとれる。さらに、演奏後に顔を見合わせて笑い合うまでの様子は、連弾によって得られた楽しさや清々しさに加え、2人の心の距離がグッと近づいたことを感じさせるものとなっていて、音大生ならではのラブシーンとしても必見だ。

さらにメイキング映像では、旧講義棟の演奏室での連弾シーンの撮影風景の一部を公開。OKがかかると、京本と古川が喜んでハイタッチする瞬間も捉えられている。クランクイン前だけでなく、撮影中も他の共演者から「いつもピアノを練習していてなかなか話しかけられなかった」「常に現場ではピアノの音がしていた」と言われるほど練習に励み、ピアノを通してコミュニケーションをとってきた2人。音大生としての役柄の説得力が増したことは勿論、惹かれ合う2人の演技にもその様子が反映されていることは間違いない。

淡くせつないラブストーリーとミステリーが交錯する本作。その結末はぜひスクリーンで見届けてほしい!

文/スズキヒロシ