ゴールデンウィーク恒例、金沢市内を中心に演奏会が開かれるガルガンチュア音楽祭の本公演が3日から始まりました。

石川県立音楽堂周辺は音楽ファンで賑わっています。

県立音楽堂コンサートホールでオープニングを飾ったのは陸上自衛隊中央音楽隊です。

MRO


金沢市出身で「陸自の歌姫」こと鶫真衣さんが、「アメージング・グレイス」に能登への思いを込めて日本語の歌詞を作詞し歌い上げました。

MRO


今年の音楽祭のテーマは「大西洋をわたる風〜イギリス、アメリカの音楽〜」

クラシック・エンタテイメント・エンジョイフェスティバルの3つを柱に、映画音楽やミュージカルなど幅広い音楽を取り上げます。

オーケストラ・アンサンブル金沢 アーティスティック・リーダーの広上淳一さんは今回の音楽祭の意義について「ただの祭りではなく音楽祭の中から被災者に頑張ってほしいとのエールを届けたい」と話します。

MRO

今回の音楽祭は、「能登半島地震の復興支援」も大きなテーマとなっています。

音楽堂やすらぎ広場では、輪島市内で被災したチェロとピアノを使った演奏会が開かれました。

チェロには輪島塗がほどこされ、漆器工房から奇跡的に運び出されたものです。

チェロを奏者した富田祥さんは「(全壊の工房の)中から無傷で楽器としてちゃんと音が出る状態で見つかったのは本当に奇跡」と話します。

MRO


今回の音楽祭では、有料公演の入場料の5%が義援金にあてられるほか、出張輪島朝市など能登の物品も販売されています。

MRO


ガルガンチュア音楽祭は5月5日まで、県立音楽堂周辺を中心に北陸3県で様々な演奏が繰り広げられます。