24日午前、金沢市の山間部にある寺の境内で、散歩をしていた男性がクマに襲われ、顔などにけがをしました。茂みから突然襲い掛かってきたクマ。被害にあった男性は「死ぬのではないかという覚悟でやりあった」と当時の様子を語りました。
クマに襲われけがをした船哲夫さん「怖いどころじゃなかった。(死ぬんじゃないかと思った?)それ覚悟でやりあった」
クマが出没したのは金沢市湯谷原町にある医王山寺の境内です。
24日午前10時半ごろ、金沢市に住む船哲夫さん(52)がイヌの散歩をしていたところ、クマ1頭が突然茂みから襲いかかってきました。
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船哲夫さん「ガサガサと来たけど、風向きでイヌはわからなかったし、何かおかしいと思って、イヌには『待て』と言った。しばらくしたらクマがドッと出てきたので胴体たたいても無理やし。かわいそうやけども目をたたきつけた」
クマは体長1メートル前後の大人とみられていて、船さんは右頬をひっかかれたほか、右のすねを10針縫うけがをしました。
船哲夫さん「最初目をやられてグサッとやられたら嫌やし、その手は抑えただけだったから膝にグサッときて」
船さんは自分の顔の手前でクマの手を抑えたものの、そのままクマの手は下に勢いよく動き、その際足をひっかかれました。
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船さんを襲ったあと、再び山へ立ち去ったクマ。市の職員や警察、猟友会のメンバーが現場を確認しましたが、見つけ出すことはできませんでした。
クマと取っ組み合いになった船さんが驚いたのはその力の強さです。
船哲夫さん「力ははっきり言って半端じゃないし。めっちゃ強かった…」
現場は医王山スキー場から300メートルほど北側にある寺で、ハイキングなどで訪れる人も多いということです。
石川県は24日ツキノワグマ出没注意情報を発令し、山林近くでの散歩やジョギングを控えるほか生ごみを放置しないことなど対策を徹底するよう呼びかけています。