6月末、石川県七尾市内の飲食店で食事をした5人が腸管出血性大腸菌「O−157」による食中毒の症状を訴えました。能登中部保健福祉センターは、この飲食店を3日から3日間の営業停止処分としました。

食中毒が発生したのは、七尾市小島町の飲食店「ごはん処一歩」です。

県によりますと、6月21日にこの店を利用した20代から60代までの男女5人が下痢や腹痛などの症状を訴えました。5人に共通する飲食物はこの店での食事以外なく、このうちの2人と店の調理担当1人の便から腸管出血性大腸菌О−157が検出されたことから、能登中部福祉センターはこの飲食店が原因の食中毒と断定。7月3日から5日までの3日間の営業停止処分としました。

O−157は主に牛や羊などの腸管内に生息していて、食肉の生食や加熱不十分で提供されたひき肉料理などが原因となることが多くあります。県によりますと、この店では海鮮丼やヒレカツ、エビフライなどを提供していて、どの食材が食中毒の原因となったかは調査中だということです。

石川県内でO−157による食中毒が確認されたのは、2021年7月以来3年ぶりです。