地域に根ざした活動も　女子サッカー･なでしこリーグ1部で快進撃　"地域を彩る花"ヴィアマテラス宮崎の魅力

6/28(金) 19:37

女子サッカーなでしこリーグ1部で活躍するヴィアマテラス宮崎。
今シーズンも残り8試合、ヴィアマテラスは、現在、リーグ単独首位に立っています。

快進撃が続くヴィアマテラスですが、グラウンドの外では、地域に根ざした活動にも力を入れています。そんなチームの魅力をお伝えします。

多い時には2000人以上のサポーターを集めるヴィアマテラス宮崎

多い時には2000人以上のサポーターを集めるヴィアマテラス宮崎。
人気の理由はその目覚ましい活躍です。

今シーズン、ヴィアマテラスは、なでしこリーグ1部初参戦ながらも14節を終え、勝ち点34で単独トップに。
開幕から10連勝を重ね、得点数は35とリーグ2位のチームと比べてもおよそ2倍の差をつけています。

その実力を評価され、ヴィアマテラスは女子サッカーの日本代表なでしこジャパンのトレーニングマッチパートナーにも抜擢。
7月、試合に臨みます。

（ヴィアマテラス宮崎　水永翔馬監督）
「最後までハードワークして、粘り強くアグレッシブに攻守においてやっていくのがうちのスタイル。そういったところを見てほしい」

選手たちの最後まで勝ちにこだわる熱い思い

そんなチームを引っ張るのは、海外チームでの経験もある加入4年目の嘉数飛鳥キャプテン。

後半でも勢い衰えず、追加点をあげる試合が印象的だったヴィアマテラス。
その原動力の一つは嘉数キャプテン率いる、選手たちの最後まで勝ちにこだわる熱い思いです。

（ヴィアマテラス宮崎　嘉数飛鳥キャプテン）
「中断に入るまでの戦い方はすごく重要になると思うので、そこは本当に全員で熱く、最後まで体を張るというところや、走りぬくというところを極めていきたい」

そして、フォワードの要は、得点ランキングとシュート数ともにリーグ1位の齋藤夕眞選手です。
齋藤選手の魅力はゴール前でのパワフルなシュート！

（ヴィアマテラス宮崎　齋藤夕眞選手）
「自分の持ち味は、貪欲にシュートを打って行ったり、一番こわいところに突っ込んでいくところが武器。得点王というところに目標を置いて頑張っていきたい」

選手たちのほとんどが「地域おこし協力隊」に任命

新富町を拠点に、日々、練習に励むヴィアマテラスの選手たちですが、そのほとんどが地域おこし協力隊に任命され、様々な活動を担っています。

今年4月、協力隊の中に発足されたのは、学校サポート班。
体育教員の免許を持つ選手4人が班に所属し、町内の小学校と中学校を週3日、訪問しています。

この日は、富田中学校で行われた水泳の授業に、MFの板倉楓選手とGKの青柳麻理鈴選手が参加。
生徒たちのタイムを測るなど、授業をサポートしていました。

（富田中学校3年　田代慶尚さん）
「ちゃんと指導してくれたり、注意してくれる」
（富田中学校3年　矢野輝さん）
「ニコニコでやってくれてるから、笑顔をもらえるというか、元気をもらえる」

（ヴィアマテラス宮崎　板倉楓選手）
「生徒が楽しいことが1番なので、そこを考えてやっている
（ヴィアマテラス宮崎　青柳麻理鈴選手）
「生徒と接することで元気をもらえる」

週末に行われた試合の後には、生徒や先生から試合の感想をもらうことも多いのだそうです。

（ヴィアマテラス宮崎　板倉楓選手）
「得点を決めた次の週明けの火曜日は色んな生徒から『決めたね』や『見てたよ』『すごいね』など、そういう言葉をいっぱいもらえてすごくうれしい」

さらに、ホーム戦では放送部の生徒がスタジアムDJに挑戦。選手たちにとって心強いサポーターとなっています。

（ヴィアマテラス宮崎　青柳麻理鈴選手）
「あの生徒だと思ったりして嬉しくなった」
（ヴィアマテラス宮崎　板倉楓選手）
「新富町全体で応援してくださっているというのを、すごく身近に感じる部分も多くて、サッカーしてて良かったなと感じる」