先月までの国会で最大の焦点となった「政治とカネ」の問題について、宮崎県関係の国会議員はどう考えているのか、シリーズでお伝えしています。
2回目は、自民党の古川禎久衆議院議員です。

「政治とカネ」の問題に加えて、普段の議員活動で何に力を入れているのか、合わせて聞きました。
(※聞き手:MRT宮崎放送 川野武文アナウンサー)

(左)古川禎久衆議院議員 (右)川野武文アナウンサー

政治資金規正法の改正について

(川野武文アナウンサー:以下、川野AN)
「政治資金規正法の改正が、結局、通りました。『思うような形にはならなかったな』というのが皆さんの落胆の原因じゃないかと思うんですが?」

(自民党 古川禎久衆院議員)
「半歩前進だけど、不十分、全く不十分ということだと思います。民主主義の一番大事な信頼が失われた。僕は、民主政治のこの背骨が折れたと言ってもいいぐらいの深刻な状況だと思っていますが、当然、自民党は、これを本当に腹から反省をして、よっぽどの覚悟を持って、自ら改めると、そして、その姿を国民の皆さんに見ていただくというのが、当たり前。それが出直しとして第一歩じゃないかと思う。けれども、やっぱり他人事みたいに言うつもりではないけれども、やっぱり見ていて、本当の意味での深刻さ、自民党、まだわかってないんじゃないかという気がしています」

MRT

(川野AN)
「今回、この政治資金規正法の改正でも、なんか(領収書を)10年後に出せばいいとか、ほとんどほとぼりが冷めた後に情報が出てくるような状況で、これ、何とかそこをもう一歩踏み込めないものなんですか?」

(自民党 古川禎久衆院議員)
「10年後になんていう話はねこれは説明つきません。僕は政策活動費なんてのはなくしたらいいと思います。もし、活動資金を出すんだったら、それは政党から政党支部にきちんと出せば、収支報告できちんと出てくるわけだから。ですから、政治資金が優遇を受けられる理由は、民主主義を支えるコストだから、だから、政治活動にきちんと使っていますということが説明できるということ、これが大事」

MRT

政治の信頼回復について

失われた政治への信頼を取り戻すため、古川議員は、政治改革の必要性を訴えています。

(自民党 古川禎久衆院議員)
「私は、この新しい時代の中でしっかり日本丸の舵を取っていくように自民党自体が変わらなきゃいけないというふうに思っています。もっと言うと、自民党だけではなくて政治全体が変わらなきゃいけないと思ってるんですね。ですから、今、僕が掲げて行動してることは、令和の政治改革をやろうじゃないかということを言っています。簡単に言うと三つありましてね。一つは政治資金の透明化です。二つ目は国会改革です。三つ目は選挙制度改革です。これによって政治のあり方そのものを変えよう、政党政治そのものを変えていこう。そして、時代が変わったんだから、新しい時代にちゃんと政策を遂行できるような政治体制に変えていこうと」

MRT

(川野AN)
「でも、それは国会議員にできますか?」

(自民党 古川禎久衆院議員)
「できるんですよ。これだけ政治不信に陥って、『日本の政治どうするんだ』という機運が、自民党の中もですけれど、ほかの政党も巻き込んだうえでちゃんとやらなきゃだめだという機運が盛り上がりつつあります。自民党のためというよりは日本の政治を立て直すために、頑張りたいと思っています」

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※MRTテレビ「Check!」7月2日(火)放送分から