県は28日、第78回国民スポーツ大会冬季大会スケート競技会(1月28〜31日、北海道苫小牧市)のスピード成年女子500メートルで優勝し、大会3連覇を果たした大東文化大学1年の北原伊織さん(19)=諏訪市出身=にスポーツ栄誉賞を贈呈した。

 北原さんは岡谷東高校2、3年時の2022、23年の国体で少年女子500メートルを連覇。今大会は風などの影響を受ける屋外リンクでの競技となったが、地元の環境や高校時代の経験が生きたといい、「タイミング良く先頭に出られた」と勝因を振り返った。来季に向け、「海外にも目を向けられるように結果を残していきたい」と抱負を語った。

 県庁で表彰状と記念品を手渡した阿部守一知事は快挙をたたえ、「厳しい練習を積み重ねてきたと思うが、さらに上を目指して活躍を」と激励。受賞について北原さんは「自分のやってきたことが結果として表れてうれしく、光栄」と話した。

 同賞はスポーツ分野で顕著な功績を挙げた県にゆかりの個人や団体に贈っている。この日は同競技会で長野県が、2年ぶりの男女総合1位、女子総合9連覇となったことなどを受け、県スケート連盟の林泰章名誉会長ら6人も表敬訪問した。