明治安田J2第12節第1日(27日・正田醤油スタジアム群馬ほか=4試合)V・ファーレン長崎は群馬に2−1で競り勝ち、5連勝を飾った。通算8勝3分け1敗の勝ち点27。暫定ながら、2020年9月8日以来、1327日ぶりに首位に立った。前節まで首位の清水は28日に今節の試合が残っている。
 V長崎は前半6分、マテウスが加藤の右CKを頭で合わせて先制した。9分に追加点。増山の右クロスがエジガルジュニオに当たって流れ、最後はマテウスが左足で押し込んだ。28分にミスから失点して2−1で折り返した。後半は群馬に何度か決定機をつくられたが、DF陣が体を投げ出して踏ん張った。
 甲府は愛媛に1−2で逆転負けした。藤枝は水戸に3−2で逆転勝ちして6試合ぶりの白星。千葉は仙台に2−0で快勝した。
 第12節最終日は28日、各地で6試合を実施。第13節は5月3日、各地で10試合が行われ、V長崎は午後2時から諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で秋田と対戦する。

◎得点ランクトップ並ぶ
 V・ファーレン長崎は、マテウスの2ゴールで5連勝。リーグ戦10試合負けなしとした。通算7得点でランキング首位のエジガルジュニオと並んだMFは「大事な試合でゴールを決められてうれしい」と充実感をにじませた。
 開始6分、最初のCKを先制点につなげた。マテウスは2人のDFに挟まれながら体の強さを生かして頭でねじ込む。「加藤のボールが良かった。練習通りの結果」と振り返るこのゴールから間もなく、追加点も奪った。守備陣はミスから1点差に詰め寄られながら、リードを守り切った。
 この勝利で4月はルヴァン杯を含めて6戦全勝。リーグ戦で暫定首位に立ったが、ここで満足するチームではない。下平監督は「どの試合も盤石なものではない。一戦一戦、力を出し切って勝ち続けて行くしかない」と5月3日のホーム秋田戦に向け、気を引き締めた。