約150匹のこいのぼりをクレーン車を使って空高く揚げる「とまちde『コイ』ミルネ」が4日、長崎市新戸町2丁目の市立戸町中であり、集まった地域住民ら約200人が青空の下、滝を登るように舞うこいのぼりに歓声を上げた。5日午前10時〜午後3時にも揚げる予定。
 新型コロナ禍で外出自粛が呼びかけられていた2020年のゴールデンウイークに南翔クレーン(同市大山町)の田原洋司社長(62)が地域を元気づけようと始めた。戸町地区青少年育成協議会(岩永敏博会長)が共催し、昨年から地域住民にPR。市内の企業約15社も鯉(こい)菓子を配るなどして協力した。
 この日、田原社長が自らクレーン車を操縦し、55メートルの高さまでこいのぼりをつり上げると住民らから拍手と歓声が上がった。市立戸町小3年の土肥禅介君(8)は「すごい高い。本当に泳いでいるみたいできれい」と笑顔で話した。