長崎県雲仙市の雲仙温泉街や雲仙岳一帯で、初夏の風物詩「ヤマボウシ」が白く色づいている。木によってばらつきがあるが、温泉街では今月中旬ごろまで楽しめそう。
 ミズキ科の樹木で、同市の木に選定されている。白いひし形状の部分は、小さな球状の花を包んだ総苞(そうほう)と呼ばれる。それが開き、花に見える。
 同温泉街では街路樹として植えられたヤマボウシが白い彩りを添える。佐賀県鳥栖市から母親と一緒に訪れた専門学校生、宮原有咲さん(21)は「温泉に入りに来たら咲いていた。初めて見たが白くてきれい」と話した。
 雲仙お山の情報館によると、九千部岳や国道389号沿いなどに自生するヤマボウシは20日ごろまで見頃という。