陸上の第70回全日本中学通信大会長崎県大会は6月29、30日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で行われ、男女計6種目で7人が全国中学大会(8月17〜20日・福井県営陸上競技場)の参加標準記録を突破した。
 共通男子110メートル障害は予選で14秒58を出した島田翔空(時津)が、決勝も標準記録ちょうどの15秒00で優勝。3位の倉田圭(長大付)も予選で標準記録をクリアした。
 男子はこのほか、共通1500メートルを4分7秒10で制した江口優(玖島)、3年100メートルの渡敬進(相浦)、共通走り幅跳びの日南太希(同)が全国大会出場を決めた。
 女子は共通砲丸投げの馬場理沙(南有馬)、共通1500メートルの山根あやな(桜が原)が全国切符を手にした。

◎今回で自信につながった
 共通男子110メートル障害で島田(時津)が好記録を連発した。予選で全国参加標準記録(15秒00)を上回る14秒58を出すと、雨中の決勝も15秒00で制した。中学最後の夏に懸ける3年生は「全国につながる大会。いつも以上に力が入った」と0・5秒も自己ベストを更新したレースを笑顔で振り返った。
 腰に不安があったため、110メートル障害の1種目に絞って出場。予選はレースプラン通りにスタートから飛び出すと、追い風の後押しも受けて好記録が出た。決勝は大会記録を意識するあまり、力み過ぎて出遅れたが、8台目から加速してトップゴールした。
 県大会の優勝は初めての上、標準記録までクリアした今大会。伸び盛りの14歳は「今までは全国に出られたらいいなだった。でも、今回で自信につながった。来月の県中総体も予選、決勝全部1位を取る」と力強かった。