今年のGWは物価高などを背景に、短い期間に近場で安く済ませる「安・近・短」を選ぶ人が多い傾向にあります。一方、トヨタ自動車のお膝元である愛知県豊田市では、他とはちょっと違うカレンダーが──
愛知県豊田市の鞍ケ池公園では、大型連休の谷間の平日にもかかわらず、子供を連れた家族で賑わっていました。
園内はのんびりとした空気。芝生の上でくつろぐ親子連れに話を聞くと、「たまたま休みだったので、子どもを連れて遊びに来た。暑くなる前に外で遊ぼうと、近かったので」「5連休になります。海外旅行は、お金がかかるので考えていなかった」などといった回答がありました。
皆さん、物価高などを背景に短い期間に近場で安く済ませる、いわゆる「安・近・短」を選んだようです。
“トヨタカレンダー”とは?
ただ、豊田市はトヨタ自動車のお膝元。
他とはちょっと違うカレンダーが──
それが“トヨタカレンダー”です。
「小学生の子どもがいるけど、まだ学校があるので3日間。あまり遠出ができないので、今日はこっちに来た。“トヨタカレンダー”通りの休みで9連休ですね」(鞍ケ池公園にいた親子)
「9連休になっていて、“トヨタカレンダー”と一緒」(鞍ケ池公園にいた男性)
トヨタ自動車が独自に休日を設定
“トヨタカレンダー”とは、暦に沿って工場を止めたり稼働させたりすると、エネルギーや生産の効率が落ちることなどから、トヨタ自動車が独自に休日を設定しているものです。
多くの取引先の工場や関連会社なども採用しています。
今年は、5月6日(月・祝)のこどもの日の振替休日を除く、4月27日から5月5日までの9連休に。
自動車関連企業に勤める人たちは、暦の上では平日の30日も、休日として楽んでいる人もいるようです。