20日と21日、愛知と岐阜でいずれも夕方の時間帯に、小学生が車にはねられる事故がありました。子どもの事故を防ぐためにできることは。

 20日の名古屋市中村区での事故。そして、21日の各務原市での事故。

 状況はそれぞれ違いますが、いずれも午後5時ごろに発生しました。

 新年度が始まって約2カ月。

 警察は、新しい学年になって、慣れが出てくるこれからの時期、特に夕方の時間帯は、子どもの事故が起きやすいと話します。

 「愛知県では午後3時から6時まで、小学生の下校時間に当たりますが、歩行者と自転車の事故が多発しています」(愛知県警交通総務課 秋元公志課長補佐)

ドライバーの安全確認が事故の抑止につながる

6月 小学生の事故件数(歩行者・自転車)※2019〜2023年 愛知県警による

 2019年からの5年間で、愛知県内で6月に発生した小学生の事故件数は、午後3時から6時までの時間帯が141件。全体の6割以上と突出しています。

 住宅街の道路などを車で走行する場合、ドライバーの安全確認が事故の抑止につながるといいます。

 「制限速度を守っていれば安全という訳ではない。周りの状況に応じてもっと速度を落とす。前方の確認をしっかり行う。このような安全確認を行ったうえで走行することが重要」(秋元課長補佐)

 また、交通ルールについて家族で確認しあうことも大切です。

 「いちばん身近な大人がいる家庭で、交通安全について話し合うことが重要。大人が交通ルールを守る姿勢を子どもは絶えず見ている。大人が手本になるように交通ルールを守ることが重要だと思います」(秋元課長補佐)