電気料金が6月使用分から大幅に値上がりする見通しです。冷房などで電気を多く使う夏を前に、不安の声が上がっています。

 「いま何もかもすべて値上がりしているので、生活が不安ですね」(80代)

 共同通信によると6月使用分の電気料金は、大手電力会社10社すべてで大幅に値上がりする見込みです。

 中部電力では一般家庭の平均モデルで、前の月に比べて約350円高い8700円ほどとなる見通しです。

 前年の同じ月に比べ25.1パーセント上昇しています。

 値上がりの理由は、燃料輸入価格がウクライナ侵攻前と同じ程度に落ち着いてきたことで、政府の補助金が6月使用分から廃止されるためです。

家計への影響は?

直近1年間の電気料金

 直近1年間の電気料金をみると、4月は再生エネルギー促進の”負担金”が上乗せされ、5月は政府の補助金縮小の影響で値上がり、そして6月はさらに値上がりする見込みです。

 電気料金の値上げは、家計への大きな打撃です。

 「ただでさえ貯金ができないので、なかなか厳しい」(20代)

 「オール電化で2万円ぐらい月に請求が来ていたのに、また上がるのはすごく困る。これからの季節は冷房使うので大変」(80代)

 これ以上の節電は厳しいという声も――

 「使わないもののコンセントのスイッチは、まめに切るようにしている。もう打つ手がない」(50代)

 一方、ガス料金に関しても政府の補助金がなくなるため、東邦ガスでは平均的な家庭で、前の月より117円高い6795円の見込みです。