名古屋市内で相次いで目撃されている野生のサル。24日は東区と守山区でも見つかっています。

 午前10時すぎ、守山区の住宅に設置された防犯カメラが捉えた映像。電柱の陰から道路を横断していくのは、野生のサルです。

 別の場所でも、目撃情報が──

「フェンスを降りた瞬間に、トトトトッと向こう行った。怖いっちゃ怖いです」(サルを目撃した男性)

 名古屋市内では、22日からサルの目撃情報が相次いでいます。天白区、昭和区、千種区と続き、24日朝は、東区、守山区の順で目撃されました。

「大ザル(大人のサル)だと思う。とうとう守山区にも来たなと」(サルを目撃した男性)

「小幡緑地でもサルが目撃されました。近くには住宅や公園があります」(記者)

 また、この付近ではエサを探しているサルの姿も見られています。

なぜ市街地に現れたのか

エサを探すサルの姿(視聴者提供)

 サルはなぜ市街地へとやってきたのでしょうか。

「繁殖のため、元いた群れを雄ザルは出て、別の群れを探すという生態があるので、そういった中で1頭で行動して、元いた群れを離れて動いていると予想される。サルに限らず、イノシシ、クマ、シカといった野生動物が人の生活圏と近い場所で、もともと生活している現実がある。そういった中で1頭離れて群れを探すという中で、エサなのか、いろんな要素の中で、街中の方に出てきてしまったということが想定される」(東山動植物園 白木康雄さん)

 警察によりますと今のところ、このサルによるけが人は確認されていません。

 しかし、愛知県内でも、過去には豊橋市で、野生のサルに足をかまれてけがをした事例もあります。

 24日朝、サルが目撃された地域で子どもを持つ親からは、心配の声も。

 「(子どもが)小学1年生で、動物、生き物が大好きなので自然のものとか危険な動物もいるから無用に近づくなと(伝えた)」(保護者)

「怖いですよね。子どもには目を合わせないでねと言った」(保護者)