1日平均7万7千通の郵便を配達している長崎県内最大の郵便局、長崎市恵美須町の長崎中央郵便局が、道路の拡幅工事に伴いJR長崎駅北側に移転することになりました。
この拡幅工事で旭大橋側から流入する車の滞留をなくし、長崎駅周辺の交通渋滞緩和を目指します。

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局舎の移転は市がJR長崎駅周辺の交通渋滞対策として2014年から進める『都市計画道路大黒町恵美須町線』の整備に伴うもので、この10年、用地取得と移転先について交渉が続けられていました。

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市によりますと、およそ3千平方メートルある郵便局の土地のうち、3分の1を市が34億7,100万円で取得。
《新しい郵便局》は駅周辺の土地区画整理事業で生まれたJR長崎駅北側の市の「保留地」に移転することで合意したということで、移転は2028年5月の予定です。

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駅横の好立地に建てられる《新局舎の機能》や《複合施設になる可能性》恵美須町に残される《残りの土地活用》について、日本郵便は「すべて未定」としています。

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長崎市 鈴木史朗市長:
「駅前エリアの一画、重要な場所に占めるわけですので、賑わい創出につながるようなものになることを期待している。(日本郵便の)開発計画も注視していきたい」

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郵便局の移転で進むことになった道路の拡幅工事は局舎の解体が終わる2030年から始まる予定です。

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市道は現在、片側1車線ですが、路線への流入方向は2車線化、流出方向は3車線化し、旭大橋側から流入する車両の滞留解消につなげます。

市は残り1件の地権者との交渉について「事業への理解は得ており、移転について前向きに協議を進めている」としていて2032年度までの完成を目指します。