佐世保実業高校などを運営する学園の女性理事長が、教職員に対し人格を否定するような暴言や感情的な言動を日常的に繰り返すパワーハラスメントをしていた疑いがあることが学校による調査で分かりました。

パワハラの疑いが持たれているのは40代の女性理事長です。
関係者によりますと佐世保実業高校ではこの理事長が就任した2019年度からの5年間に教職員78人が退職しており、退職者などからの訴えを受け保護者で作る学校の育友会が異常な離職率の原因究明や改善を求める文書を去年12月、学校に提出していました。

ことし3月に学校が教職員を対象にアンケート調査を実施したところ、理事長から「無視された」「長時間説教された」「屋上から飛び降りるか聞かれた」など日常的なパワハラを訴える回答が多数あったということです。

また理事長の言動が原因で精神的な疾患をわずらい退職した教職員も複数おり、周囲の注意にも聞く耳を持たない態度が続いていたということです。

学校では近く臨時の理事会を開き今後の対応を検討するとしており、保護者への説明会も開くとしています。