JR九州の古宮社長は24日、燃料高騰への対応や人材確保の観点から鉄道運賃の値上げを検討していることを明らかにしました。

JR九州 古宮洋二社長:
「作業終わり次第、速やかに申請したいということです」

国土交通省が先月、鉄道運賃水準の算定の根拠となる「総括原価」の算定方法を見直したことを受け、JR九州は運賃の値上げを検討していることを明らかにしました。

JR九州の古宮洋二社長は24日の会見で「鉄道を取り巻く環境が大きく変化していること」を理由にあげました。

JR九州 古宮洋二社長:
「災害がこれだけ急激に増えているということ、動力費、いわゆる電気代とか燃料代とかも上がっていること、鉄道運営するには人がいないと運営できませんので、社員の人件費も考えていかないといけない」

古宮社長は値上げ幅や路線については明言を避けました。

一方、九州新幹線西九州ルートの未整備区間をめぐる長崎、佐賀両県知事との13日の意見交換について、両県の費用負担やルート設定の課題解決のため「国を入れた協議にすべき」との考えを改めて示しました。