昨年の府中牝馬Sを制したディヴィーナ(牝6、栗東・友道康夫厩舎)が28日、競走馬登録を抹消した。今後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖馬となる予定。同日、JRAが発表した。

 ディヴィーナは父モーリス、母ヴィルシーナ、母の父ディープインパクトの血統。母は13年と14年のヴィクトリアMの覇者。半兄に20年の新潟記念覇者ブラヴァスがいる。

 デビューは遅めの3歳5月、中京の未勝利戦だったが、既走馬相手に完勝。2戦目からいきなり古馬相手の1勝クラスに挑戦し、12月に2勝目を挙げると、翌年は1月に2勝クラス、3月に3勝クラスも制して、デビューの遅れを取り戻すかのように早々とOP入りを決めた。次走はいきなりヴィクトリアMで重賞初挑戦。ここでは二桁着順に沈むも、リベンジを期して臨んだ1年後の同レースでは15番人気ながら大外から上がり最速の末脚を繰り出して4着に健闘した。

 以降はこれまでのレースぶりが嘘のように安定した走りを披露。中京記念、関屋記念で連続して2着すると、10月の府中牝馬Sでは逃げ切り勝ちを納め、待望の重賞タイトル手にした。12月には香港マイルで海外遠征を敢行。今年初戦の高松宮記念がラストランとなった。通算成績は20戦5勝。今後は母として友道厩舎、そしてオーナーの佐々木主浩氏ゆかりの血統を後世につないでいく。

(JRAのホームページより)