京都で行われていた12〜20年と新装・第一弾だった10回を振り返ると、直線平坦の開幕週ということからスピードが要求され、上がりは32秒台、レースタイムは1分31秒台になることも珍しくない。リニューアル直後の昨年もシュネルマイスターの勝ちタイムが1分31秒5で上がり3Fは32.9秒。傾向は大きく変わっていないだろう。

1.逃げ切りは難しい

 京都開催だった過去10回で、逃げて勝ったのは12年のシルポートのみ。京都は3角から下りのコースで、逃げ馬は脚の使いどころが難しい面があり、平坦だからと言って重賞メンバーでの逃げ切りは容易ではない。

2.前走もマイルは苦戦傾向

 京都開催だった10回で、前走が1400mだった馬は連対率38.5%、前走が1800〜2000mだった馬は連対率28.0%なのに対し、前走がマイルだった馬は連対率7.3%。距離変更となる馬の方が活躍傾向。

3.スピード優勢な若い馬が活躍

 京都開催だった10回で、4歳馬は[3-5-2-34]で複勝率22.7%、5歳馬は[5-1-6-24]で複勝率33.3%なのに対し、6歳馬は[1-1-1-27]で複勝率10.0%、7歳以上は[1-3-1-31]で複勝率13.9%。軸に関しては、スピードのある若い馬をチョイスするのが良さそう。

 ニホンピロキーフは4歳馬で、前走は2000mの関門橋Sを勝っている。脚質的にも好位で運べ、キタサンブラック産駒なら京都の開幕週でも対応できそうだ。マイルも2勝クラスを勝っていて守備範囲。ここは相手が一気に強くなるが、一発を期待したい。