皐月賞は果敢にハナを切るも17着に敗れたメイショウタバル(栗東・石橋守厩舎)。次走は日本ダービー(5月26日・東京芝2400m)への出走を予定しており、今朝2日はレースに向けた追い切りを行っている。

 2回目のハローが終了した時間帯のCWへ浜中俊騎手を背に入場。古馬2勝クラスのスピリットワールドを追走する形だったが、6F標識を通過するところで3馬身ほど後ろ。前に馬を置く形でどれだけ我慢できるかなと見守っていたが、案外、我慢して前との差を保ちながら3コーナーへ入っていく。

 4コーナーを回る時も手応えが良く、外を回るかなという感じだったが、先行馬が大外に進路を選んだので、こちらは内へ進む形。そこからラスト1F標識手前ではもう並ぼうかというところまで差を詰めて、最後はきっちり同入でフィニッシュした。

 時計は6F85.4〜5F68.5〜4F53.7〜3F38.1〜2F23.5〜1F11.6秒。6F時計は遅くなったが、やれば単走でも物凄い数字が出ることが分かっているので、むしろ全体が遅くてもラスト2Fが11.9秒から11.6秒としっかり加速できたところが見るべき点。追い切りに浜中騎手が跨ったのは初めてだが、今後の調整をどのようにしていくのか、非常に興味深いところだ。

(取材・文:井内利彰)