中古楽器の販売・買取を行う楽器事業「UNI SOUND」を展開するGRACEはこのほど、楽器や楽器関連商品等の輸入、販売を行うプラグインを子会社化したと発表した。UNI SOUNDの海外展開の拡大や、子会社の東海楽器とのコラボ商品の開発などでのシナジーを目指す。

GRACEは、「Reuse」「Rebuild」「Refresh」の3つの再生をテーマに複数の事業を展開する「再生カンパニー」。

「Reuse」の主幹を担う楽器事業「UNI SOUND」では、Made in JAPAN クオリティを再生し、「音を通じて」世界中に豊かな時間を創造するをコンセプトに、中古楽器の国内・外への買取・販売、レコード販売(UNISOUND RECORDS)を展開している。2021年には楽器製造の老舗メーカーである東海楽器製造を完全子会社化し、楽器製造も手がける。

4月26日に、プラグイン子会社化した。プラグインは、楽器や楽器関連商品等の輸入、販売を主事業に、2002年には公式通販サイト「chuya-online.com」を開設。楽器ECサイトの黎明期からの旗手として、多くの楽器ユーザーにその名が知られており、月間の商品出荷数は約5万点にのぼる。楽器アクセサリー類の販売量は日本トップクラスで、2023年の実績で「Yahoo!ショッピング」「auショッピング」の楽器分野で表彰されている。

「UNI SOUND」、東海楽器製造を擁するGRACEは、プラグインが加わることでシナジーを発揮できると判断し、子会社化の決定に至ったとしている。

今後の取り組みとして、プラグインが販売した新品の楽器、楽器関連商品に「UNI SOUND」の広告を同封し、新品購入により不要となった楽器をスムーズに買い取る仕組みなどを構築し、GRACEが掲げる「再生」というテーマに沿って、業界全体に楽器の再生還流を生み出すことを目指す。

また、プラグインが持つ独自のコネクションを生かし、東海楽器と海外メーカーや有名アーティストなどとのコラボ、新ブランドの設立などを検討している。