メルカリは5月22日、フリマアプリ「メルカリ」において、、商品の価格を決めずに出品できる「価格なし出品」機能の提供を開始した。出品者の約6割が悩む「価格設定」の課題を解決し、より簡単な出品を可能にする。

「メルカリ」が提供を開始した新機能「価格なし出品」は、商品の価格を決めず、すぐに出品できる機能で、「価格なし出品」された商品の価格部分には「?」が表示される。購入希望者は、画面上の「価格を提案する」を押して購入したい価格を提案でき、出品者が提案価格を承諾するとその価格で販売が開始される仕組み。価格を提案した人には販売開始の通知が届き、通常の購入フローで取引できる。



最初に販売価格を決めなくても出品でき、購入希望者からの提案を参考にしながら後から価格を決められるので、出品時に価格の設定で悩んだり、類似商品がいくらで売っているかを事前に調べる必要がなくなり、これまで以上に簡単に出品可能となる。

メルカリはこれまで、より簡単・便利に利用できるよう、同じ出品者の複数商品をまとめて購入依頼ができる「まとめ買い」機能や、商品情報の入力をより簡単に行い、最短15秒で手軽に出品できる「かんたん出品」機能など、機能の充実やアップデートを重ねてきた。

一方、「メルカリ」利用者への独自アンケートの結果、「メルカリ」で出品する際に面倒だと感じることとして、「アプリ操作をすること」(46.6%)「適切な販売価格を考えること」(39.6%)「価格交渉に対応すること」(31.2%)という回答が多くあり、出品時の入力の手間や価格設定に悩む利用者がまだ多い結果となった。



さらに利用者の6割が「メルカリで出品を行う際の値決めが面倒だと感じる」と回答し、「販売価格を考えることが面倒で出品をやめた」という人は約7割いるなど、販売価格の設定は出品時の大きなハードルとなっていることがわかった。




こうした状況を受け、出品時の価格設定や価格交渉に関する利用者の課題を解消し、これまで以上に簡単に、手間をかけずに出品できる「価格なし出品」機能の提供に至ったとしている。

メルカリが実施した調査では、日本の一般家庭に眠る不要品の推定価値は推計約66兆(国民一人あたり約53.2万円)で、まだ使えるモノが家に眠っている・捨てられてしまっている現状があるとし、これまで「相場価格の検索が難しい」「どうやって検索すればよいかわからない」「値段がつくのかわからない」などの理由から価格設定に悩み、出品されていなかったモノが出品しやすくなることで、家の中にある不要品が「捨てるモノ」ではなく、「資産になり得るモノ」となることが期待できるとの考えを示した。

メルカリは、今後もより多くの利用者が手間なく簡単に「メルカリ」を利用できるようなサービス開発を実施するとしている。