長崎市のスポーツ施設の再配置に関する再検討部会が22日に行われ、市民総合プールと陸上競技場の再配置パターンの案が2つに絞り込まれました。

高規格道路の整備に伴い、再配置が検討される長崎市松山町のスポーツ施設。

22日の再検討部会では「市民総合プール」と「陸上競技場」の再配置について、3つの案に集中して議論しました。

このうち、現在の陸上競技場の場所に市民総合プールを移転させ、道路の高架下に陸上の300mトラックを新たに整備する案については、否定的な意見が相次ぎました。

(長崎市陸上競技協会 山川 貴広理事)

「高体連専門部からは、長崎地区には拠点となる400メートルトラックがない。柿泊はあるが、日常使いにしづらいと」

(長崎商工会議所川添 暢也 常議員)

「交通渋滞を招く恐れのあるものは必要ない」

委員らは「プールを茂里町の中部下水処理場跡地に移転させ、陸上競技場を現地に存続させる案」と、「プールを陸上競技場の場所に移し、陸上競技場は中部下水処理場跡地に移転させる案」を評価し、この2つに絞られました。

(渡辺 貴史 副委員長)

「コストの問題、あとは両競技によって必要な環境が確保できるという点、想定できない交通問題が発生する可能性を回避できるという点では、パターン4の方がやや肯定的な意見が多かった」

再検討部会は今回の意見を踏まえて中間報告をまとめ市に提出するということです。