8月9日の平和祈念式典に出席する岸田総理に対し「被爆体験者」への速やかな被爆者健康手帳の交付を求めます。

県保険医協会が10万筆を目標に署名活動を始めました。

(県保険医協会 本田 孝也 会長)

「希望としては8月9日に直訴して岸田首相に(署名を)県民、国民の声だと渡せれば」

20日から署名活動を始めたのは、医師や歯科医師で構成される県保険医協会です。

国が定める被爆地域の外で被爆した長崎の「被爆体験者」への速やかな被爆者健康手帳の交付を求めています。

署名は県内の医療機関のほか、全国の保険医協会に呼びかけ、7月末までに10万筆を目指すということです。

長崎市は、平和祈念式典後に行われる被爆者団体代表と岸田総理との面会について、被爆体験者が同席できるよう調整を進めています。

(県保険医協会 本田 孝也 会長)

「広島では手帳をあげて話を聞いているのに、長崎では会ってもくれないのはそれはあんまり。まずは会って(原告の)岩永さんたちの声を聞いてもらいたい。それが希望」

広島では、原爆投下後に降った「黒い雨」を体験した住民に対し、2021年、手帳の交付を認める判決が出ています。

一方、長崎の被爆体験者が県と長崎市に対し、手帳の交付を求めている裁判は9月9日に判決が言い渡される予定です。