TBS系ドラマ「3年B組金八先生」シリーズの脚本を務めたことで知られる脚本家の小山内美江子さん(本名=笹平美江子、ささひら・みえこ)が94歳で亡くなったことが10日、分かった。長男の俳優利重剛(61)が自身の公式ホームページで発表した。横浜市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

利重は公式サイトで「ご報告 5月2日、母、小山内美江子が天命を全う致しました。 老衰による穏やかな逝去でした。94歳でした」と報告した。

続けて「やりたいことをやり、言いたいことを言い、多くの人々に愛された、幸せな人生だったと思います。生前のご厚情を深く感謝いたします。本当にありがとうございました」とつづった。そして「 葬儀は、故人の遺志により家族のみで執り行いました」と明かし「つきましては、御香典や御供花などお気遣いはご辞退させていただきます。故人の遺志ですので何卒ご理解くださいませ」とした。

◆小山内美江子(おさない・みえこ)1930年(昭5)1月8日、横浜市鶴見区生まれ。鶴見女学校(現鶴見大付)卒業後の51年に、映画のスクリプター(記録係)となる。結婚、妊娠、長男出産の後に脚本家に転じた。その後、離婚してシングルマザーとなり長男の剛を育てた。「3年B組金八先生」シリーズの他、NHK大河ドラマ「徳川家康」「翔ぶが如く」などの脚本担当としても知られる。

▽発表全文

ご報告

5月2日、母、小山内美江子が天命を全う致しました。

老衰による穏やかな逝去でした。94歳でした。

やりたいことをやり、言いたいことを言い、多くの人々に愛された、幸せな人生だったと思います。

生前のご厚情を深く感謝いたします。

本当にありがとうございました。

葬儀は、故人の遺志により家族のみで執り行いました。

つきましては、御香典や御供花などお気遣いはご辞退させていただきます。

故人の遺志ですので何卒ご理解くださいませ。

納骨については、故人の希望により、京都・常寂光寺にある女の碑(志縁廟)に合祀させていただく予定です。

納骨が済み、落ち着きましたら、改めてご報告を差し上げようと思います。

利重 剛