2025年放送予定のNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の追加キャストとして、福原遥(25)が出演することが発表され話題になっている。

 大河ドラマ初出演となる福原が演じるのは、吉原の遊女。主人公の蔦屋重三郎(横浜流星)に恋心を抱きながら成長し、吉原を代表する花魁となるという役どころだ。

 子役時代は「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(2009〜2013年=Eテレ)のまいんちゃんとしてブレークし、2022年後期の朝ドラ「舞いあがれ!」ではヒロインを演じた“NHKっ子”の福原。「大河ドラマに出演させていただくことは、目標にしていたことだったので、今もまだ信じられないくらい、本当に嬉しく思っております」とコメントしているが、ネット上ではその成長を喜ぶ声があふれ、「次は大河の主役」を期待する声もある。

 しかし、朝ドラのヒロインを経て、その後大河でも主役を演じたのは、歴代、以下の4人だけで、決して多くはない。

・松嶋菜々子(「ひまわり」1996年→「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」2002年)
・宮崎あおい(「純情きらり」2006年→「篤姫」2008年)
・井上真央(「おひさま」2011年→「花燃ゆ」2015年)
・吉高由里子(「花子とアン」2014年→「光る君へ」2024年)

 Web「タレントパワーランキング」(アーキテクト)ほかで芸能人の取材や人気分析を手掛ける女優評論家の高倉文紀氏はこう話す。

「朝ドラのほとんどは女性が主人公ですが、大河は、女性が主人公の作品は少ないですからね。何年かに1回しかありません。ただ、主人公の妻など、重要な役に抜擢されることは多い。かつてNHKのプロデューサーに聞いたことがあるのですが、NHKのドラマスタッフは、自局のドラマをよくチェックしていますから、そこでいい俳優さんがいると、次につながるというケースは多いようです。また、大河での脇役を経て、朝ドラのヒロインに抜擢された永野芽郁さんのような逆のケースもあります」

 朝ドラの主役について話は続く。

「朝ドラで脇役をやらずに、いきなり主役に抜擢されたのは、橋本環奈さん、深津絵里さん、上白石萌音さんらがいますが、大体の方は、脇役を経て、主役に抜擢されていきます。それとやはり、同じ事務所の後輩などが続くという傾向はありますよね。ときおり“朝ドラでヒロインになることが目標”という新人女優さんがいますが、いきなりの主役はまず無理。“妹役でも友達役でも、どんな小さな役でもいいから朝ドラに出たいです”という言い方をする女優さんの方が『わかってるなあ』と思いますね(笑)」

 まいんちゃんが舞いあがって“朝ドラ&大河のダブル主演”女優になる可能性は高い。