【買うならどっち? 独自目線でジャッジ】シャープペンシル編

 もうすぐ新年度が始まります。シャープペンシルなど文房具を新しくそろえる人もいるでしょう。コロナ禍で文房具の売れ行きは下がっていましたが、今はまた持ち直しています。

 最近増えている「文具女子」向けに、「文具女子博」も各地で開催され、SNSで映える商品を紹介しています。企業もSNSを意識した可愛い系や機能性を重視した新商品の開発に注力しているようです。

「文房具屋さん大賞2023」は、万年筆のペン先がついた、つけペンタイプの筆記具で万年筆のような書き味が気軽に楽しめるパイロットの「iro-utsushi」、筆跡やマーカー跡をこすると摩擦熱で色が変わるので「TO DOリスト」で「やったこと」を色分けできる「イルミリー」、コクヨの「きれいに消えてなめらかに書けるルーズリーフ」などが選ばれています。

 機能性は大事です。手帳にボールペンで書くと修正ができないので、シャープペンシルは重要です。でも、使い方を間違えると、字は汚くなるし芯は折れるし、重たいし、肩こりにもなるし、トラブル続きでイライラします。

 だから、今回はゼブラの「デルガード」と三菱鉛筆の「クルトガ」を比較します。どちらも0.5ミリの芯です。

 習字やピアノを習っていたせいか、私は握る時も書く時も、ひどく先端に力を入れすぎるので芯はすぐ折れてしまうし、字が汚くなってしまいます。

 ゼブラの「デルガード」は芯が折れないと書いてあり、力を入れるとぴこぴこ芯が引っ込みます。確かに、すぐに芯が折れることはないようです。芯が出てガードするからデルガードという名前なのでしょう。

 三菱鉛筆の「クルトガ」も芯のギアが重圧で上下運動すると回転するようで、こちらも芯が折れづらくなっているようです。

 指先のグリップはどうでしょう。

 指あたりが優しいシリコーンやラバーなどで包まれているのか、金属やプラスチックでできているものかで違います。「デルガード」はプラスチックですが、何重にも段差があり、中指の爪の横にぴったりあてはめやすくなっています。「クルトガ」もプラスチックですが、やや硬い感じがします。

 肝心な書きやすさは、「デルガード」は太い文字になり、太い指の私には握りやすいです。

「クルトガ」は書いた瞬間に芯がとがっていて文字が薄いです。常にとがるので薄く書けるのでしょう。字の大きさにムラが出ないので、きれいな字が書けるかもしれません。くるくる回ってとがるからクルトガという名前のようです。手帳に書くならこの薄い文字がいいかも。

 シャープペンシルは、自分の指に合ったものを選ぶことです。鉛筆だこもできずに長時間使い続けることができると、子供の成績や大人の仕事の効率も上がります。

 値段はファミリーマートでどちらも445円(税込み)です。高いけど、デキる女になるためなら仕方がない。

(柏木理佳/生活経済ジャーナリスト)