本当に、そんなことが起こり得るのか──ある米国人女性が遭遇したあまりに不運な事故に全米の注目が集まった。

 サウスカロライナ州ジェームズアイランドに住むメアリー・ウィルソンさんは2月7日、寝る前にバスルームで髪を染め、ドライヤーで乾かしていた時に突然、意識を失った。不幸なことに、床に落ちたドライヤーの上に左手首が乗った状態で倒れてしまった。

 ドライヤーには自動停止機能がなく、高温の熱風を吹き出したまま。一緒に暮らしているパートナーの女性が、倒れた彼女に気がついたのは約20分後だった。

 メアリーさんは手首の骨にまで達するほどのヤケドを負っていた。すぐに病院に搬送されたが、神経も修復できないほどの損傷を負ったため、医師は手首を切断する判断を下した。意識を失った原因は不明だ。

 メアリーさんは犬のトリマーだったが、片手では仕事ができないため、退職。

「現在、そしてこれから経験することに比べれば、半年前に悩んでいた問題なんかなんでもなかった」と話すメアリーさんだが前向きな姿勢は崩していない。

 地元メディアに「これから精いっぱい生きていきます。たかが片手です。体全体の10%くらい? 手を失ったことで少しは変わるかもしれませんが、私の全部が変わるわけではありません」と気丈に語った。