果たして東京都民はどう判断するのか。

 広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が16日、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に立候補する意向をX(旧ツイッター)で表明した。

《東京都知事選に出ることにしました》《東京を変えて、日本を変えてみたいと思います》

 石丸氏の出馬表明を受け、ホリエモンこと、堀江貴文氏(51)は同日、Xで《すばら!》と反応。ひろゆきこと、西村博之氏(47)も《応援しますー》と投稿し、これらに呼応するようにSNS上では、《期待しています》《既得権益を打破してください》などとエールを送る意見が目立つのだが、どんな人物なのか。

 安芸高田市出身の石丸氏は京都大学経済学部卒。2020年8月、参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で実刑判決を受けた河井克行元法相(61)から現金を受け取ったことを認めた前市長の辞職に伴う市長選で初当選。現在1期目だ。

■安芸高田市は「世界で一番住みたいと思えるまち」になった!?

 市長就任後に応じた転職サイト「AMBI」(エン・ジャパン運営)のインタビュー記事には、故郷に対する熱い思いをこう語っている。

「安芸高田市を世界で一番住みたいと思えるまちにする。これは使命にも近い」

「人口減少、少子高齢化、そして厳しい財政状況。全国各地で自治体を取り巻く情勢はますます厳しくなっていますが、安芸高田市も例外ではありません。放っておけば、遠くない将来に致命的な状況に陥ってしまうでしょう。今がまちを危機から救う最後のチャンスだと考えています」

 政治家としての志は十分、伝わってくる一方で、政策実現に向けた手法はかつて「橋下劇場」と評された橋下徹・元大阪府知事(54)に近いようだ。市議会本会議中に居眠りをしていた議員を「恥を知れ」と批判したり、議員定数を半減する条例改正案(否決)を議会に提出したりして議会側と激しく対立。地元メディアに対する“口撃”的な姿勢も話題となっていたからだ。SNSではこんな冷めた声もある。

《安芸高田市は「世界で一番住みたいと思えるまち」になったのかな。使命とまで言い切っていたが》

《都知事を目指すのはもちろん自由だし、若い力に期待したいけれど、故郷の安芸高田市の将来はどうなるの?》

 大手金融マンから政治家への転身を決めたのは、報道で同市長選の立候補表明が一人だけと知ったからといい、その翌日に退職願を出したという石丸氏。今後の動向に注目だ。