中日が21日の阪神戦に敗れて4連敗。首位から陥落した。

 開幕ダッシュに成功した途端、昨年までの2年連続最下位でケチョンケチョンだった立浪監督の采配を礼賛する報道が相次いでいたが、実際はどうなのか。地元マスコミ関係者がこう言う。

「強権的だった立浪監督に変化が出てきたのは確か。笑顔を見せることも多く、それだけでチームの雰囲気は良くなってはいます。中田翔の加入で課題だった打線に期待が持てるようにはなりましたが、それでも打ち勝つチームではない。結局、このチームは投手力。そのストロングポイントをどう生かすか、運用するか。その点では、リリーフ陣の登板過多が不安視されますね」

 リリーフ陣では守護神のマルティネス、勝ちパターンを担う勝野が年間71試合超、清水や斎藤が65試合に達するハイペースで登板している。にもかかわらず、20日の阪神戦では、8点リードを許していた七回に勝野を投入した継投策に批判が噴出。14日の試合を最後に登板機会がなく、調整登板の意味合いが強かったとはいえ、その勝野が1回5失点と大炎上。球団OBからも「なぜ投げさせたのか」と疑問視する声が出ていた。

 結局、浮くも沈むも指揮官の腕次第ということに変わりはない。

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 3月に日刊ゲンダイに掲載した秦真司氏による短期集中連載コラム「キャンプ探訪2024」では、中日もピックアップ。立浪監督が秦氏に明かした「秘密兵器」として期待を寄せる野手、「かなりいい」と太鼓判を押した投手などについては、●関連記事【もっと読む】…からチェックすることができる。