尾を引く1敗になるのではないか。

 巨人が逆転負けを喫した26日のDeNA戦。試合が暗転したのは、八回だった。前日25日に10試合連続ホールドの新人記録に並んだ西舘勇陽が、1点リード場面で登板して3安打2失点。デビュー以来、登板10試合で無失点投球を続けていたドラ1右腕が逆転を許すまさかの乱調に巨人ベンチは慌ただしさが増した。

 急きょ、マウンドに送り込まれた船迫大雅が1安打1死球で満塁のピンチを招くと、この日から打撃不振を理由に1番から8番に降格した度会隆輝を打席に迎えたところで左腕の高梨雄平にスイッチ。しかし、これが裏目に出た。絶不調のルーキーに満塁弾を浴び、巨人リリーフ陣は1イニング6失点の大炎上。ベンチでは7回1失点と好投した先発の戸郷翔征が呆然と立ち尽くしていた。

 昨季の巨人はリリーフ陣の崩壊とともにチームが沈没。阿部監督が就任直後から補強を含めた再建に乗り出し、ここまではそれが奏功していた。先発防御率、救援防御率ともに12球団で唯一の防御率1点台。盤石だったリリーフ陣が、昨季を彷彿とさせる大炎上だ。

 逆転を許した直後には死球の判定を巡って、普段は泰然自若とする阿部監督が興奮気味にベンチを飛び出すなど、ベンチも浮足立つ敗戦となってしまった。

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 巨人の得点圏打率は12球団ワーストだ。
 
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