足踏みしている時ではない。

 米女子ゴルフのJMイーグルLA選手権初日、ポアナ芝のグリーンに苦しむ日本勢の中で、ジャンボ尾崎に指導を受ける西郷真央(22)のイーブンパー37位は出場6人中でトップだった。

 国内のパナソニックオープンレディース(千葉)では、昨オフからジャンボ邸に通うようになったという木戸愛(34)が、26日の初日に8アンダーと爆発。首位の蛭田みな美(26)に1打差の2位につけた。

 尾崎の弟子といえば、今季は原英莉花(25)が不調だ。ここまで6試合で予選落ち3回。最高位はKKT杯バンテリンの22位。今大会もイーブンパー65位と出遅れた。

 前週の試合は22日に行われた全米女子オープン(5月30日開幕・ペンシルベニア州ランカスターCC)の日本地区最終予選会に備えて欠場。調整にあてたが、通算2アンダー16位タイで上位5人に入れず切符を逃した。5月27日時点で世界ランキング75位以内なら出場できるが、現在のランクは113位。今の状態では厳しいだろう。

 原は今年も米女子ゴルフツアーの予選会を受ける予定だ。スコア誤記の大チョンボで失格した昨年は2次予選からの出場だったが、世界ランク75位以内に入り最終予選会から受けたいという。

 ツアー関係者がいう。

「今季の原はクラブ調整が上手くいっていないことから、ショットが安定しない。バーディーチャンスが少なく、パーパットをよく外す。平均スコアが72オーバー(72.6250)では話になりません。体調が悪いわけではないのに、開幕して2か月経っても足踏み状態では、世界ランク75位以内は容易ではありません。今大会の会場からジャンボ邸までは車で1時間もかからないでしょう。予選落ちでも、決勝へ進んでも、じっくり見てもらった方がいい」

 夢の舞台を夢で終わらせてはいけない。