これも大谷翔平(29)効果だろう。

 日本時間17日、本拠地のドジャースタジアムで行われたレッズ戦は「Shohei Ohtani Bobble head Night」と銘打って行われ、大谷の首振り人形が先着4万人にプレゼントされた。その人形目当てで、試合開始3時間前からドジャースタジアムの外周には長蛇の列ができたほど。この日の来場者数は今季MLB最多の5万3527人だったから、1万人以上が人形をもらえなかった計算になる。

 試合前にはドジャースが、飲料メーカーのヤクルトと複数年契約を結んだと発表。4月以降、ドジャースとスポンサー契約を結んだ日系企業は今回で実に9社目だ。米メディアからは「ドジャースは早くも大谷との1000億円契約の元を取った」との声も上がっている。

 大谷に加えて、オフには山本由伸(25)もメジャーの投手史上最高額となる12年約465億円で獲得した。大谷が野手として連日プレーし、山本が投げるたびにドジャースタジアムにはスポンサー契約を結んだ会社名がテレビ中継の画面に映し出されるのだから、日系企業が大枚をはたくのもうなずける。

 ドジャースの昨年の観客動員数はメジャーナンバーワン。なおかつ11年連続でプレーオフに出場している。メジャーで最も人気があり、ただでさえ強いチームに打率.360(メジャートップ)、12本塁打(メジャー2位)の大谷が打線に加わり、4勝1敗、防御率3.21の山本が先発ローテに加入したことによって、ナ・リーグ西地区で2位のパドレスに7ゲーム差をつけて首位を独走中だ(数字はいずれも17日現在)。

■経済効果も莫大

 そして今オフは佐々木朗希(22=ロッテ)の獲得もウワサされている。163キロを記録した大船渡高時代から徹底マーク、昨年秋には極秘来日した球団幹部たちが、山本とともに秋波を送ったともっぱらだ。

 17日の日本ハム戦は8回を3安打1失点、12奪三振。勝ち負けはつかなかったものの、160キロ超えのストレートで押しまくるなど珍しく気合の入った投球で、前回KOされた相手を最少失点で抑えた。潜在能力は投手としての大谷や、山本以上といわれるこの右腕まで、ドジャースは手に入れるつもりなのだ。

 大谷を筆頭に、日本球界のトップクラスの選手を根こそぎもっていくことで、戦力の大きな上積みになるばかりか、莫大な経済効果まで生む。日本球界はさしずめドジャースの3Aになりそうな雲行きだ。

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 そんな佐々木を1日でも早くメジャーに渡らせようと画策している「黒幕」がいる。なんでも、高校生の頃から目を付けていて、U18の韓国遠征にも同行していたそうで――。

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