宮崎県知事も務めた元衆院議員の東国原英夫氏(66)が18日、TBS系「ゴゴスマ」(月〜金曜午後1時55分)に出演。栃木県那須町の河川敷で焼けて損傷した2人の遺体が見つかった事件について言及した。

遺体の1人は住所、職業不詳で本籍が東京都台東区の宝島龍太郎さん(55)と判明。もう1人は女性とみられる。遺体は手足を結束バンドで縛られ、顔には袋のような物をかぶせられ、その上でに粘着テープが巻かれていたという。17日には、20代の男性が出頭。警察は男性が何らかの事情を知っているとみて任意で事情聴取を進めている。番組では男性が警察に「自分が関係しているかもしれない」という趣旨の説明をしていることを伝えた。

MCの石井亮次が「この事件、本当にバレたくなければ、埋めるとかそういうことがあるんですが、ここで焼くというのは山火事だってリスクがあるし、変な話、山で狼煙をあげるみたいなもので、煙がわーっと上がる。なぜわざわざそんなことをするんだっていうのがまだわからない」と口にすると、東国原氏は「視点を変えると、それをわざとしたっていう考え方もあります」と述べた。

続けて「『バレるようにした』『見せしめのようにした』っていう考え方もあるのかな。もちろん稚拙な計画性ですね。幼稚な計画性というのもあるし、ずさんな計画性もある」と指摘。その上で「それで20代の男性が自分が関係しているかもしれないっていうのは『僕の車を貸してくれって言われて貸した』あるいは『ガムテープとかそういうのを買ってきてくれって言われた』とか。『携行缶買ってきてくれって言われてそうした』みたいな。あるいは『待ち合わせの場所とかそういう話し合いの場所に自分の部屋を提供した』とか『その場所をコーディネートした』とか。そういうことなんじゃないかなと思ったりもする」と推測した。

そして「でもこの殺害の仕方って、普通のお店のビジネスのトラブルでここまで行くのかなと。金銭トラブルであれば弁護士入れて、借金返すとか返さないとかそういうことになるんだろうなと。だから殺害っていうのは感情的な問題じゃないかなと思います。よっぽど憎しみとかそういったものが絡んでいる事件なのかな。いずれにしても犯人特定に時間はかからないんじゃないかなと思います」と話した。

事件を巡っては、16日午前8時10分ごろ、栃木県那須町伊王野の河川敷で「マネキンのようなものが燃えている」という趣旨の通報が警察にあった。通報した男性によると、2人の遺体は十字に重なり、宝島さんとみられる遺体はあおむけで、右手甲から血がにじみ出て、腹部付近から高さ約30センチの炎が上がっていたという。