旧築地市場(東京都中央区)跡地に建設予定の5万人収容の屋内全天候型マルチスタジアムを含めた約19ヘクタールの開発について2日、隣接する築地場外で聞いた。

折り鶴の形をした陶器の箸置きなどで外国人に人気の高い小見山商店の小見山純一さん(70)は「いいね、大歓迎だよ」と手放しで喜んだ。元々は経木(きょうぎ)や高級割り箸などを中心に販売していたが、インバウンド需要もあって、浮世絵のコースターや弁当箱などの生活雑貨に求められるものが変化してきているという。

小見山さんは「ようやく何をやるか決まってきて良かった。空き家じゃなければ何でもいい」と話し「読売(新聞社)も開発に関わってるから、巨人の試合も当然やるでしょ。こちとら子どものころから巨人ファン。G型の血が流れてるよ」と右手で左腕をたたいてパチンと鳴らした。【寺沢卓】