弁護士の紀藤正樹氏が5日までにX(旧ツイッター)を更新し、水俣病被害者団体との懇談会における環境省や大臣の対応についての報道について、私見をつづった。

紀藤氏は、1日に熊本県水俣市内で開かれた、四大公害病の1つである水俣病の犠牲者慰霊式後の団体と伊藤信太郎環境相らとの懇談会で、環境省側が被害者団体側の話をさえぎったりマイクの音を絞るなどの事態を伝える報道を引用。「こういうのって人としてどうか。職員にも大臣にも心がない」と指摘すると、「『次の職務があるから私は退席するが、職員は残すから最後まで話をしてもらって私は必ず皆さま方の声を職員から後で聞きます』くらいの、その場の大臣裁定はできないのか。官僚の暴走を見逃すのではなく注意することこそが政治家の本来の役割」と、対応に疑問を呈した。

続く投稿でも「正直、こういう映像を見ると、絶望的に悲しくなります。これが日本の官僚や政治家のいまの現実かと見せられるのはとても残念です。普段、心ある仕事をしている政治家(与党も含む)や官僚も多数いるはずです。もっと彼らも怒るべきです」と記した。