DeNAへの復帰が決まった筒香嘉智外野手(32)が早ければ4月中にも1軍合流する可能性が17日、浮上した。

米メジャーでのオープン戦出場から約1カ月間、実戦から遠ざかっているが、トレーニングは継続。この日は神奈川・横須賀市の球団施設DOCKで調整し、20日からのイースタン・リーグ巨人戦(横須賀)での出場を視野に入れる。2軍戦数試合の調整出場を経て、1軍合流となる見込みだ。今日18日には横浜スタジアムで公開入団記者会見が行われる。5年ぶりに横浜に帰ってきた大砲が胸中を語る。

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背番号25の復活が刻一刻と迫っている。筒香はこの日、球団施設DOCKで屋外フリー打撃などで調整し状態を確認した。さっそく柵越えを披露するなど実戦から約1カ月離れているブランクを感じさせないスイングで快音を鳴らした。広島戦前に取材に応じた三浦監督は「DOCKに行って体を動かすというのは聞いています」と説明した。

1軍合流プランは最速で4月中に照準を合わせる。20日からのイースタン・リーグ巨人戦が加入後初実戦になりそうだ。23日からの同リーグ日本ハム戦以降の出場は状態を慎重に見極めての判断になる。実戦は約1カ月のブランクがあるが感覚さえ取り戻せば、4月最終盤での1軍合流も見えてくる。

近しい関係者によると、3月21日にジャイアンツを退団してからは、次の所属先を熟考しながらアリゾナ州スコッツデールでトレーニングを継続。帰国後も関東近郊の施設で調整を続けてきた。帰国前には「体調は問題ない。今年はここ数年で一番感覚が良かった」と手応えを示しつつ「アメリカと日本とで投手とか違う部分もあるから、そのあたりは意識して調整する必要はある」と話していた。

筒香は今季、招待選手として参加したジャイアンツのメジャーキャンプでは、オープン戦5試合で8打数1安打だった。3月12日のドジャースとのオープン戦で2打数無安打も打球そのものは好調を印象づけていた。だが、同13日にマイナー降格を告げられ、同16日のホワイトソックス戦が最後の実戦出場で同21日に退団。4月16日にDeNAへの5年ぶりの復帰が発表された。

今日18日には横浜スタジアムで入場無料で公開入団記者会見が行われる。横浜高時代から慣れ親しんだハマスタに帰還する。自らの声でファンに直接、思いを届ける。【小早川宗一郎】