<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク1−4阪神>◇16日◇みずほペイペイドーム

阪神佐藤輝明内野手(25)が2戦連続の「4番三塁」で先発し、マルチ安打の活躍を見せた。初回1死から中野が死球、渡辺が四球で回ってきた打席。ソフトバンク石川の8球目、低め直球をはじき返した。「引っ張れたので良かった」。鋭い打球は右翼へ飛び満塁と好機を拡大。前川の満塁本塁打につなげた。

3回2死で迎えた第2打席では、石川の外のフォークを捉えて中越え二塁打。「うまく落ちる球に対応できた」と右腕から2打数2安打をマーク。ともに「ももいろクローバーZ」のファンとして知られており、これがオープン戦含め通算6度目のモノノフ対決。佐藤輝本人は「はい。自分は特に気にしてないですけど」と振り返ったが、ここまで13打数8安打2打点、打率6割1分5厘の好相性。今回も軍配が上がった。

前日15日には4月14日中日戦(バンテリンドーム)以来となる4番でスタメン出場。今季3度目となったこの試合で2戦連続で長打を放った。前夜の試合中は一時打率1割台に沈んだが、現在2割1分と持ちこたえた。主軸の大山が2軍調整中の今、4番を任されたが「特に意識はしてないです」とマイペースを貫く。

この日はバットだけでなく、守備でも存在感が光った。8回2死、今宮のバウンドの高い打球にうまく合わせ、ランニングスロー。「しっかりさばけたので良かった」と好守でも勝利に貢献した。交流戦も残り1試合。主砲のバットで連勝を飾ってリーグ戦に戻る。【磯綾乃】