<ヤクルト−阪神>◇30日◇神宮

本拠地・神宮の強風が、ヤクルト先発サイスニード投手(31)の行く手を阻んだ。

初回からストライク先行でテンポよく投げ込みゼロを並べたが、4回に3安打と打ち込まれた。1死走者なしから打席に立った4番大山に対し、6球目に投じた低めの直球を狙われた。右翼・宮本が見上げる中、打球は風に乗ってぐんぐん伸び、右翼席に着弾した。バックスクリーン上部の球団旗が激しく揺れるほどの風の影響は絶大だった。打った大山すら驚きを隠せない1発で先制点を与えた。

続く前川には左前打を許し、2死一塁で7番梅野には左翼フェンス直撃の適時二塁打を浴びて2点目。その直後にオスナの10号ソロで1点差に詰め寄るが、6回にも梅野にタイムリーを許し突き放された。

6回97球を投げ、8安打3失点と試合はつくったが、勝ち投手の権利は得られなかった。サイスニードは「結果としては6回3失点というカタチだったがチームを有利に進めることができる投球ができなかった」と悔やんだ。