(セ・リーグ、広島0−3阪神=延長十回、11回戦、5勝5敗1分、2日、マツダ)阪神は0−0の延長十回に3点を奪う猛攻を見せ、首位広島に競り勝った。敗れれば勝率5割を切り借金生活突入してしまう危機で、終盤までホームが遠い苦しい展開となったが、踏ん張って3位に浮上した。主な選手のコメントは以下の通り(成績=35勝34敗5分け、観衆=2万7151人)。

◆0−0の八回無死一、二塁で打席に向かう際に岡田監督から「打て」と言葉をかけられた近本(直前の打席まで16打席無安打だった) 「呼ばれたんで『思い切って打っていいよ』と言われるやろなと思って『ありがとうございます。頑張ります』でした。(背中を押されたかと問われ)うーん、プレッシャーにはなりますけどね。でも、監督の一言はすごい大きいと思いますし、あまり言われることはないですけど。中野が言われるのはよくありますけど、こういう気持ちなんだなと思って」

◆九回では右翼守備で好捕を見せ、延長十回には決勝点につながる右前打を放った島田 「そういう(前方の)打球をイメージしていた部分もあったので、一歩目は思い切りよく切れたかなと思います。(決勝点へつながった右前打は)エンドランだったので、真っすぐに負けないようにというところはイメージして入れた」

◆7回1安打無失点の好投を見せるも、援護がなく9勝目を逃した才木 「なかなか点が入らない展開が火曜日だったら続くと思うので、そこでどれだけ粘れるかが大事だと思いますけど。粘っていたら今日みたいに最後に点が入ることもあると思うので、こういう投球が続けてできたらいいかなと思います」

◆5月25日の巨人戦(甲子園)以来となる9セーブ目。最後は一発出れば逆転サヨナラという危機をしのいだゲラ 「首位のチーム相手にいい試合でしたけど、とにかく勝ったということ。最後『0』をボードに並べられたので。ああいう興奮する展開にしてしまいましたけど、結果的に勝てて良かったなという感じです」

◆6月30日のヤクルト戦では急きょ登板して決勝打を許すも、0−0の九回をゼロで封じた岩崎 「はい、また頑張ります。またあした頑張ります」