<東都大学野球:中大6−0国学院大>◇第2週第2日◇17日◇神宮

中大が12安打6得点で国学院大に大勝。連勝で勝ち点を2に伸ばした。

2回、1死一、三塁からDHでスタメン出場の熊谷陽輝投手(1年=北海)の中前適時打で先制すると、この回6安打で一挙5点を挙げた。7回には1死満塁から代打安田淳平外野手(2年=聖光学院)の中犠飛でダメを押した。

投げては大学初先発の山口謙作投手(3年=上田西)が真っすぐにスライダー、カットを軸に丁寧に低めに制球。5回2/3を4安打無失点に抑え、大学初勝利をつかんだ。「球の高さは気を付けて投げれば内野陣がしっかりアウトにしてくれる。低めに自分のいい球を投げ込んでアウトを積み重ねることができました」と、胸を張った。

この冬、清水達也監督(59)の「結果が求められるぞ」という言葉が、山口を奮起させた。「自覚をもってこの春、頑張ろうと思いました」と、冬は投げ込みよりもウエートを中心に体作りに専念。「筋肉で増やし体重は3キロ近く増えて、真っすぐの質が変わりました」と山口。低めに制球された球で、初勝利につなげた。

昨年の大黒柱、西舘勇陽投手(巨人)、石田裕太郎投手(DeNA)が卒業したが、1戦目の1年生、東恩納蒼投手(1年=沖縄尚学)に続き、山口と、新戦力が登場し、戦力として機能している。清水監督は「4年生の投手が抜けた中で、投手を整備して結果を出して、自信をつけてやってくれている」と、頼もしく見つめた。山口は「先週から1年生が活躍していたので、上級生としてやらないといけない立場。強い気持ちで試合に臨むことができました」と、笑顔。1戦、1戦、自信をつけ、チームはたくましく成長している。