<春季高校野球関東大会:帝京9−2鹿島学園>◇19日◇2回戦◇群馬・高崎市城南野球場

帝京(東京1位)は7回コールドで鹿島学園(茨城2位)を下した。4本塁打が飛び出すなど12安打9得点。打力で圧倒した。

初回に2点を先制されるも、5回に9番安部育規(いくみ)外野手(3年)の左越えソロで同点に追いついた。その回終了後、金田優哉監督(38)が、ここまで少し消極的になっているように見えた打線に「2ストライクまでは強引に打って構わないから」と、長打を狙うように呼びかけた。

6回、再び安部が「確信がありました」と、左越えに2ラン。滞空時間の長い、左翼席後方ネットへの直撃弾で2打席連続アーチを決めると、7回には2番西崎桔平内野手、3番奈良飛雄馬内野手(ともに3年)が2者連続弾。指揮官の声に応えるように、中盤から本塁打攻勢で一気に畳みかけた。

金田監督は「(今春から導入された新基準)バットがどうこうというよりは、しっかりスイングすれば打球は飛ぶんだな」と手応えを口にしつつ「やっぱり夏勝ちたいので。自信になる部分は自信にして、一喜一憂することなく」と、気を引き締めた。

21日、花咲徳栄(埼玉1位)と準々決勝で対戦する。