<プロボクシング:WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇29日(日本時間30日)◇米テキサス州フェニックス・フットプリントセンター

元2団体(IBF、WBO)統一フライ級王者ジェシー・ロドリゲス(24=米国)がWBC世界スーパーフライ級王座に返り咲いた。同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(34=メキシコ)に挑戦し、7回3分0秒、KO勝利を挙げた。

サウスポースタイルから左ストレートをヒットさせて攻め込むと4回に左でダウンを奪取。6回に右ストレートを浴びてダウンを喫したが、続く7回、強烈な左ボディアッパーでエストラーダをもん絶KO撃破に追い込んだ。ロドリゲスは「初めてダウンを取られた。あれはクレイジーだった。パンチを浴びたら倒れていたよ。クレイジーだったけれど、ずっとそういう経験がしたかった。悪いことだと分かっているが、そういう時に自分を試したいんだ」と笑顔で振り返った。

スーパーフライ級で「最強」と言われてきたエストラーダを下した。ロドリゲスは「彼とリングを共有し、同じポスターに載るなんてクレイジーだ」と敬意を表した上で「井岡−マルティネス戦の勝者と対決することを期待している」と発言。7月7日、東京・両国国技館で控えているWBA世界同級王者井岡一翔(35=志成)−IBF世界同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)戦の結果を待つ姿勢を示した。またエストラーダとは再戦条項を結んでおり、リマッチが行われることになりそうだ。

ロドリゲスは22年6月、エストラーダが当時WBCフランチャイズ王座に昇格したことを受け、空位となったWBC世界同級王座をカルロス・クアドラス(メキシコ/帝拳)と争って勝利。同王座獲得に成功しており、今回は王座返り咲きとなった。22年秋に同級王座を返上し、フライ級に転向。23年4月、クリスチャン・ゴンザレス(メキシコ)とのWBO世界同級王座決定戦を制し、世界2階級制覇にも成功していた。